表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙桜  作者: 津嶋朋靖


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
16/19

16

「人体実験に使うような危ないものを、大事なお得意様に使うわけないじゃないですか。これは本当に偶然起きた事故なのですよ。まさか、桜が人に寄生するなんて誰も予想していませんでした。知っていたら、死刑囚を使って……いや、なんでもありません」

「三島、お前、今とんでもない事を言いかけなかったか?」

「忘れてください。そんなどうでもいい事より……」

「三島さん。死刑囚云々はどうでもいい事なのですか?」

 細木の突っ込みを三島は黙殺して話を続けた。

「真実の部分は、種を取ろうとしたことです」

「種? やっぱり人体実験か」

「違いますよ。偶然にも頭山さんの桜がかなり成長したので、ついでに種も取れたらという話になっただけですよ。だから、意思を確認したでしょ。木が枯れるまで待つか、木を切って苗からやり直すか」

「俺は種の話は聞いてないが」

「種はついでに取れればよかったのです。頭山さんの桜が枯れる前に実をつけてくれればそれでよし。ダメなときは諦めるつもりでいました」

「その時は死刑囚を使うつもりですか?」

「細木さん、うちの会社で仕事を続けたければ、そのことは忘れて下さい」

 細木は顔をしかめただけでそれ以上の追及はやめた。

「それで、三島。三分の一が真実で、三分の一が思い違いなら、残りの三分の一はなんなんだ?」

「はい。残りの三分の一は細木さんの嘘です」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ