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宇宙桜  作者: 津嶋朋靖


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「公園からこの研究所に運ぶまでの間にも、木は成長していたんですよ。今の時点で木を固定しているワイヤを外したら、あなたの首は恐らく木の重さに耐えられなくなり折れてしまいます」

「なんだって?」

「これは、それを防ぐ応急処置ですよ」

「しかし、それなら木を切れば……」

「もちろん、最悪そうしますが、その前に頭山さんの意思を確認したいのです」

「確認だと? そんなの切るに決まっているだろ」

「その前に説明を聞いてください。今まで、この木を切ったらどうなりました?」

「また苗木が生えてきた」

「そうでしょう。だけど、今頭山さんの頭に生えている木がもう少し大きくなると、木を維持するための栄養が足りなくなり枯れてしまいます。そうなると、もう苗木が生えてくることはありません」

「本当か?」

「ええ。先の二人がそうでした。しかし、今切ってしまうとまた苗木からやり直しです」

「それは困る」

「ではこれから、頭山さんの意思を確認します。この施設で二~三日我慢して、木が枯れるのを待つか、今は木を切って苗木からやり直すか」

「ううむ」

 正は二~三日我慢する方を選んだ。

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