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真理精神界の法則と実践  作者: スペクター戸島
基本理論編
2/2

1.精神とは、全宇宙(真理精神界)に点在する低エントロピー領域である。

一般人:宇宙人は実在したんですね。驚きました。

異星人:はい、実在します。

戸島:それだけではありません。宇宙には真理精神界が存在して、それに到達したものは、到達者どうしでテレパシーを使って会話をしたり、新しい宇宙を作ったりできるんですよ。

一般人:へえ、それは驚きです。では、どうすればそんなすごい力が使いこなせるようになるのですか?

戸島:それにはまず、宇宙の真理を理解しなければなりません。この第1章基本理論編では宇宙や精神界に関する基本的な知識を身に着けてもらいます。

一般人:わかりました。ところで戸島さん、早速ですが今回のタイトルの意味が全く理解できないのですが。

戸島:一からかみ砕いて説明するので大丈夫です。ところで、あなたは幻聴を聞いたことがありますか?

一般人:はい時々。

戸島:どんな時ですか?

一般人:晴れの日に日陰や屋内に入ったときや、さっきまで晴れていたのに急に曇りや雨になったときによく耳にします。

戸島:それは初級到達者のテレパシーです。

一般人:えっ、そうなんですか。

戸島:はい。本来、テレパシーは自然現象を超越しているので太陽光の影響を受けません、しかし初心者は技術的に未発達な場合が多いので太陽光の影響を受けてしまいます、それを考慮して出力を出しすぎて精神会話というよりは大声で叫んでるような状態になってしまうのです。

一般人:それはつまり声を出しているという事でしょうか?

戸島:いいえ、違います。それは潜在的な能力者にしか聞こえない、半分はテレパシーで半分は声のようなものです。ただし媒質を必要としないので、条件がそろえば真空状態でも聞こえますよ。

一般人:そんなことがあるのですか。

異星人:ありますよ。私、宇宙病にかかって免疫力が低下したときは宇宙中のテレパシーが聞こえて大変でした。

一般人:大変でしたね。でも、健康な到達者は、そんなことはないのですか?

戸島:はい。たとえ初心者でも到達者はあらゆるテレパシーを聞くか聞かないかの選択ができます。

一般人:へえ、そうなんですか。潜在能力者にとって迷惑な話ですよね。

戸島:はい、悪質なテレパシーに対して、現在宇宙法では罰則規定がないので、新法でこれを罰せられるようにしようという動きもあります。

一般人:最初に思っていたより、テレパシーに親近感がわいてきました。早くテレパシーが使いたいです。

戸島:そのためには基礎を理解しないといけませんね。

一般人:はい。ところでテレパシーはどんな仕組みなんですか?

戸島:どんな仕組みだと思いますか?

一般人:ええと、先ほどの話からは音や波のように媒質を必要とするようには思えないので、光や電磁波の一種ですか?

戸島:いいえ違います。テレパシーの正体を理解する前にまず「精神」についての知識をまとめなければなりません。「精神」とは何だと思いますか?

一般人:今まで深く考えたことはありませんが、心とほぼ同じ意味じゃないでしょうか。つまりは、脳の中のニューロン回路によって生み出される自我とほぼほぼ同意義なんじゃないですか?それとも戸島さんは何か宗教学に基づく答えをお望みですか?

戸島:いえそれで結構です。今あなたが言ったことはおおむね正しいと言えるでしょう。しかしですよ、その裏にはもっと大変な事実が隠されているのです。

一般人:つまりどういうことですか?

戸島:あなたの説明する「精神」とは宇宙真理現象の副産物でしかないのです。

一般人:もうすこし分かりやすく説明してください。

戸島:ではここで真理精神界における「精神」の定義と一般人が考える'精神'の定義の違いを見てみましょう。

一般人:はい。

戸島:これはたとえ話です。「あなた」の目の前にすごい'計算機'があります。「あなた」はその'計算機'に難解な数式を打ち込んで答えを得たら、また別の式を打ち込むことを繰り返しています。

さて、もしも一般人が考える'精神'の定義が正しかったら大変なことが起きてしまいます。

一般人:何が起きるというのですか?

戸島:あなたは自分自身のことを計算機だと思い込んでしまうのです。そして、計算する作業は自己の意思によるもので、数式がどこからどんな理由で自分のもとにやってきているのかには全く疑問に持ってないのです。

一般人:そんな馬鹿な、私は仕事柄電卓をよく使いますが、私自身が電卓だと思ったことなど一度もありません。

戸島:だからこれはたとえ話です。このたとえの中の「あなた」は真理精神界における「精神」であって、'計算機'は現世界における人間肉体、存在する世界が違います。一方で電卓を使うあなたと電卓は両方とも現世界上の存在。この違いがわかりますか?

一般人:何が言いのかわかるような気はするのですが、雲をつかむような話ですね。

戸島:とてもいい兆候です。そのなんだか騙されているような気がするという感覚は真理精神界に到達するのに必須のものです。今あなたの精神は真理精神界で激しく振動しています、それはテレパシー能力獲得の第一歩です。

一般人:安心しました。要約すると真理精神界に存在する精神が私たちの本質なのに、私たちは現世界にある肉体を本体と勘違いしているのですね。

戸島:その通りです。

一般人:では、精神の真理精神界での振る舞いと、精神と現世界上の存在である肉体の関係について詳しく教えてください。

戸島:後者についてはまた別の回で詳しく説明します。さて、真理精神界は極めてエントロピーが高く混沌とした世界なんだけど、精神は際立ってエントロピーが低いのです。

一般人:不規則な真理精神界に整然とした精神が点在しているようなイメージですね。

戸島:はい。そして、次にあげる精神の振る舞いこそがテレパシーを現実のものとしています。精神は定期的に他の精神と対を組んでお互いの一部を交換するのです。

一般人:その一部というのはどんな物質なのですか?

戸島:人間の言葉では説明できません。私たち到達者は精神や真理精神界について深く話すときは虚数を使います。

一般人:そうですか。つまりそういうものだとだけ覚えていれば到達者になれるという事ですね。

戸島:その通りです。さて今回はこれまでです。以下は2進数の足し算の例題です。2進数の計算をマスターすることは真理精神界到達の近道ですので頑張ってください。

一般人:ありがとうございました。


例題

1001010+10011101=

1110101+11000111=

101111011+11001101=

111010111+10111111=

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