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私は友達に勧められた塾に入ることにした。
そう。それがはじまりだった。
「…では、市川毬菜さんで、いいですね。」
「はい。」
「わかりました。では、さっそくですが明日から来て下さいね。」
この人は塾長らしい。十和田碧海。25歳らしいけどそうは見えない。
ここの塾のブログを見た。塾長の顔がのっていた。あきらかに写真とは少し違った。
写真詐欺だと思ってしまった。
「あ、そうそう。明日からの先生を紹介をしなきゃ。星野くん!星野くん!!」
「ああ、はいはい。」
「この先生が明日から指導してくれる先生ね。」
「はじめまして。星野翔和です。よろしくね。」
「…はい。よろしくお願いします。」
「星野先生かー。ちょっとチャラかったけどかっこよかったなー。きっとまじめなんだろうな。明日が楽しみだな。」
この時はまだ星野先生のことをただちょっとかっこいいと思っていただけだった。