初めてのクエスト その1
パソコン買うまで投稿しないと言ったな…あれは嘘だ
いやー買うまでまだかかりそうなんで出しました
俺は今ギルドにいる。
そう、クエスト選びだ。
ちなみに種類はこんな感じだ。
買い物代理:依頼者グレープン 買い物めんどいにゃ。誰かアチシの代わりにやってくれにゃ。報酬500G
掃除代理:依頼者グレープン 掃除めんどいにゃ。誰かアチシの代わりにやってくれにゃ。報酬500G
料理代理:依頼者グレープン 料理めんどいにゃ。誰かアチシの代わりにやってくれにゃ。報酬500G
恋人募集:依頼者グレープン 誰かアチシにいい人を紹介してにゃ。報酬5000G
非常に少ない。しかも全て同じ人の依頼だし。
…よく見たら恋人募集だけ報酬の桁が違うし。
「兄ちゃんもクエスト受けに来たのか?」
「おう。」
「ハハハ、ここのクエストひでーよな。てかグレープンのやつ、すこしは働けってんだ」
…
「いや、グレープンさんが働いたらここのクエスト無くなっちゃうぞ」
「たしかにそうだな。」
よし。おっちゃんと話がついたところで俺は依頼状を剥がす。
「ミカンさーん」
「あ、少々お待ちください。」
「おう」
今回選んだのは料理代理。
俺はこれでも料理が得意だぜ。
目玉焼きとか卵焼きとかだし巻きとかスクランブルエッグとかデビルドエッグとか温泉卵とか食ったやつら全員、例外なしに口を揃えてこう言う。
「「「これ本当に卵かよっ!チョーうまいんだけど!」」」
と。
卵、良いよな。
「お待たせしました。ユウリ様。クエストはお決まりになりましたか?」
「ああ、今回はこれにする。」
「料理、ですか…」
「ん?なんか問題でもあるのか?」
「いえ、ただグレープン氏は味にうるさいらしくまともに報酬を受け取った方がいないんですよ。」
「まともに、とは?」
「報酬は500Gなんですが、依頼者には気に入らなかった場合報酬の支払いを拒否することが可能なんです。」
「へぇ。大丈夫か不安になったぞ。」
「頑張ってください。報酬を貰うか、貰えないか、クエスト放棄で倍額払うかです。いけますって。」
「じゃあいってくる。」
「はい、お気をつけて。」
数分後
「何処だここ?」
迷子ったよ、ちきしょう。
「確かにここらへんでいいはずなんだけどな。」
「おう、ユウリ。どうしたこんなとこで」
「そ、その声は!」
「ヴァレンチーノさん!」
「いや、誰だよそれ!」
「ヴァナーナさんなんでこんなとこに居るんですか?」
「名前解ってるじゃねーか!…ったく。俺はクエストの途中だよ。」
「クエストっていえばあれか?グレープンさんの…」
「ああ、ちょっと買い物をな」
「ヴァナーナさん…」
ヴァナーナさんが買い物とか想像つかないんですけどだってこれだよ?このいかつい顔だよ?
「なんかすごく失礼なこと考えてるだろ」
「なぜバレたし」
「そこは否定しろよ」
「そうだヴァナーナさん。」
「ん?」
「グレープンさんの家って何処?」
「なんだユウリもクエストすんのか。」
「うん。」
「…なんか言葉遣い変わったな。なんと言うか子供っぽい?」
「気にしたら負け。作者の気まぐれだから」
「さく…なんだそれ」
「考えたら負け」
「お、おう…まぁいいか。グレープンの家はここを真っ直ぐ行って右側だ。」
「ありがと。」
「はいよ。かんばれよ」
「おう」
こんこん
俺はドアをノックする。
するとどどどどと、階段をかけ降りる音が聞こえたと思った瞬間ドアが勢いよく開いた。
「ヴァナーナ早かっ…た……にゃ!?」
「あ、あの。あなたがグレープンさん?」
「え?…ああ、クエスト受けてくる人かにゃ。そうにゃ。アチシがグレープンにゃ。それで?あなたは何をしてくれるのにゃ?」
「俺は料理しに来た。」
俺がそう言うとグレープンさんはニヤリと笑う、
「ほほう、料理かにゃ。アチシは気に入らない味だったら報酬を払わないにゃ。それでもいいのにゃ?」
「うん。知ってる。これでも俺は他人に不味いと言わせたことはないぞ?」
「おおっ!これは期待できそうにゃ。じゃあ少し待ってるにゃ。」
「え?何で?」
「食材がないのにゃ。」
…ヴァナーナさん頑張れ
こんこん
10分ぐらい待つとヴァナーナさんが戻ってきた、
「ヴァナーナ遅いにゃ。料理人が待ちくたびれてるにゃ」
「おう、すまんなって…ユウリお前料理やるのか」
「あれ?言わなかったっけ?」
「ああ、」
「あれ?二人は知り合いなのかにゃ?」
「ああ、そうd「違う」」
「ちょっユウリお前、」
「冗談だ」
「ということは知り合いだにゃ」
「おう」
「…」
「じゃあ食材も届いたし早速作ってもらおうかにゃ」
「まかせたまへ」
「ユウリ、字、違う」
俺はヴァナーナの言葉を華麗にスルーし台所に向かう。
しかし、気づいてしまった。
「た、卵がねぇぇぇ!!」
「たまご?なんだそれ?」
「ま、まさか…ここには卵は存在しないのか?」
「ん~それもお前の故郷の呼び方かもしれんな。たまごってのはどんなのだ?」
「えと、殻があって中に黄身と白身が入ってるやつ」
「知らんな」
「そうか、ないのか…」
俺、終了のお知らせ
他に作れる物、あったかな?
199PVありがとう