とある門番の体験談
俺はシュン。
長年門番をやっている
これは今から三年くらい前の事。
ある一人の青年が門を通過しようとして来た。
まあこれはよくある事だ。
その青年は身分証を持ってなかった。どこかで無くしたようだ。
で、そいつの身分証を再発行してやったんだ。その時俺はすげー驚いた
確かそいつのステータスは…レベルが1。マジックポイントが50だった
まさかあんな村でMP持ちと出会うとは思ってなかった。だがそれだけじゃない法撃が9999だった。もう一度言おう、法撃が9999だった。でもその時は
そんなわけがない。
疲れたんだ、きっと
そう思っていた
それからしばらく経ってから悪魔が攻めてきた
俺は避難を呼び掛けた
しかし、もふもふ亭から何人か避難していないようだった。早く逃げるように呼び掛けようと近づいた時悪魔はもふもふ亭に入っていった。俺は情けなくも
ああ、あいつらはもうだめだと思った。
しかしいつまで立っても悪魔は出てこなかった。
中のようすが気になった俺は恐る恐る中を窓から覗いた。
そこにはとても信じられない光景があった
悪魔の上半身が消し飛んでいた。そしてその前にさっきの青年。
他は皆離れていた。状況から見てあの青年が悪魔をやったのは間違いないだろう
しかし青年は喜びもしないし得意そうにもしない。ただなにかを呟きながら立っているだけだった。




