悪魔来襲
俺達はもふもふ亭に来ている。何がもふもふなのかは知らない
「ご注文をどうぞ~」
愛想のいいおばちゃんが注文を聞く。
「俺はもふもふ定食で」
「じゃあ同じものを」
「もふもふ定食二つね」
おばちゃんは奥に入っていった
「兄ちゃん、これからどうすんだ?」
「どうしましょう」
「金がないなら冒険者ギルドに行って稼げばいいんじゃね」
「じゃあ行って見ます」
「おう」
「「…」」
「兄ちゃん話繋げんの下手だな」
「よく言われます」
「何で話を終わらすんだよっ」
「じゃあ質問いいですか?」
「おうなんでも聞け」
「魔法ってどうやったら使えるんですか?」
「はぁ?なにいってんの?魔法なんてそうそう使えるもんじゃねーよ」
「何でですか?」
「…ほんとに知らねーんだな。あのな魔法を使うにはMPが必要だ。だがよ持ってない人がほとんどなんだよMPは遺伝するんだが希に突然現れるときもあるんだ。そうだな…だいたい千人に一人持ってるか持ってないかだぞ?お前が持ってる分けねーだろ」
俺は無言で身分証を見せる
「ん、なんだ?ほらここ見ろMPなんてそうそう…って、え?」
名前:ユウリ
職業:旅人
Lv:1
HP:250
MP:50
攻撃:37
守備:26
法撃:9999
俊敏:36
スキル:法撃力UP(大):法撃力が2倍になる(常時発動)
:詠唱破棄:詠唱をせずに魔法を使える(常時発動)
:星の加護:魔法をMP消費なしで放てる(常時発動)
:鑑定:あらゆる生き物、物などのステータスをみれる(例外なし)
「あーそろそろ年かな。幻覚が見えるよ」
「現実を見てください」
「なんなんお前」「いやーさっき見て驚きましたよ。魔法覚えてないけど」
「俺の30年…」
ヴァナーナは固まった
「ヴァナーナさん、大丈夫ですか?」
「はい、お待ちどうさんもふもふ定食二つだよ」
「あ。ありがとうございます」
「ごゆっくりー」
「ヴァナーナさーん、もどってきてくださーい」
「…ユウリ」
「何ですか」
「魔法は出したいと思え」
「はぁ」
「俺に言えることはそれだけだ」
「ありがとうございます」
「さ、早く喰おーぜ」
「はい。いただきます」
「なんだそれ?」
「俺の故郷の風習みたいなものです」
「ふーん」
もふもふ定食はどうやらウサギの肉をメインとしているようだ。
鑑定超便利。
でも一番驚いたのは箸だねまさか異世界にもあるとはな
一口食べる。すると肉汁があふれ出る訳でもなく普通に旨かった
「やっぱりここのはうめーなぁ」
「そうですねとても美味しいです」
「だろだろ」
その時
ズドォォン
外から何か聞こえた
「お客さん早く逃げなっ」
「どうしたんですか?」
「悪魔だよ」
「なっ!?悪魔だと!」
「わかったら早く逃げる」
「おい兄ちゃん逃げるぞ」
「悪魔って何ですか?」
「いいからにげるぞ話はあとだ」
「でもまだご飯が…」
ガシャァァン
悪魔が店に入ってくる
うん見た目はまさに悪魔だね。
「うおっ入ってきやがったテメーがモタモタしてっからだぞ」
悪魔はこちらに突っ込んでくる
「避けろっ」
あ。ヤバい
「ガッ!?」
いてぇ…
「あっ!」
「大丈夫か」
「あ…う…ぁ…」
「兄ちゃんしっかりしろ」
「よくも…」
「ん?」
「よくも俺の飯を~!!」
「ええっ」
俺は箸を持って悪魔に攻撃を仕掛ける
箸を悪魔の眼球に突き刺し視力を奪う。
『|=i|_|__’|._’|/=/\=\!』
何語だよっ!あ。悪魔語か
悪魔の眼球から紫色の血が吹き出ている
鑑定を使う。
名前:焔の悪魔
Lv:53
状態:出血
水が弱点かな
「よし」
俺は目の前にバスケットボールくらいの大きさの水の塊をイメージする。
ヴァナーナさんの「魔法は出したいと思え」ってうのは恐らくこういうことだろう
すると目の前にバスケットボールくらいの大きさの水の塊が現れたそれを…発射!
それは悪魔に直撃する
そして悪魔の上半身が消え去る
「…え?」
「は?」
そして俺の身分証が鳴る。
名前:ユウリ
Lv:15
HP:593/780
MP:85
攻撃:52
守備:34
法撃:9999
俊敏:53
スキル:法撃力UP(大):法撃力が2倍になる(常時発動)
:詠唱破棄:詠唱をせずに魔法を使える(常時発動)
:星の加護:魔法をMP消費なしで放てる(常時発動)
:鑑定:あらゆる生き物、物などのステータスをみれる(例外なし)
:天運:運がすごく上がる(常時発動)
:豪運:運がとても上がる(常時発動)
はい。なんか増えてる
「す、すげーっ!」
「あんた…なにもんだい?悪魔を倒せるやつなんてそうそういないよ」
「俺の…飯…」
悪魔を倒すことはとても名誉なこととされている。しかし周りがいくら誉めようとも暗い表情のままただ呆然と立って動こうとしない若者がいたと言う。それが本当の事かは未だ解っていない




