わたしはどこ?ここはだれ?
「ちょっと落ち着こうか。えっと…たしか俺は家で寝てて、気づいたらここにいる。…訳がわからないよ」
俺はイノウエ ユウリ。男である。
「ここは…どう見ても日本じゃないよな」
俺は異世界にきてしまった
そしておなかがすいた
しかもここは砂漠
あれ?もしかして詰んでる?
俺は村でもないかと歩いていると池のようなものが見える
「おっ」
俺はそこに向かって走り出した
しかし近づくとそれは消えてしまった。
「蜃気楼…か」
俺はまた歩き出そうとするとだれかに声をかけられる
「おい、兄ちゃんどした?」
ひとだー
「蜃気楼を見てて」
「ああなるほどな。でも、どしてこんなところにいるん?普通砂漠には近づかんだろ。転移でもされたんか?」
「まぁそんなとこです」
「兄ちゃんも大変だなぁ。村まで送ろうか?」
「いいんですかっ?」
「ああ、俺も行くところだったしな」
「ありがとうございます」
いやーいい人もいるもんだ生前に周りにいた奴等はダメだ
「兄ちゃん名前は?」
「ユウリです」
「ん?まさかお前嬢ちゃんか?」
「いえ、よく言われますが男です」
「おうすまんな。俺はヴァナーナだ」
「…バナナ?」
「違う。いいか?ヴァだヴァナーナ」
「あ、はいすいませんヴァナーナさん」
「ヴァナーナでいいよ」
「はい」
「じゃそろそろいこか」
少し歩いたところでヴァナーナさんが
「腹減ってんだろ食うか?」
と言ってバナナのようなものをくれた
「バ、バナナ」
「ロキュの実な」
ヴァナーナはそうに言う
「いえ故郷ではそう言ってるのでつい」
「ふーん…お、見えてきたぞ」
「おー」
なんかすごく砂漠の村っぽい
俺は門を通って村に入ろうとするが門番に止められた
「おい、止まれ」
「え?」
「え?じゃない。身分証かギルドカードをだせ」
そんなの持ってるわけないじゃないですかーやだー
「早くださんと入れんぞ…まさか無くしたんか」
「え、ええまぁ」
「だったらそれを先に言え。再発行するからこの水晶に手をかざせ」
俺は水晶に手をかざす
すると水晶が青く光った。
「よし、犯罪歴は無いようだな。それじゃあこの紙に名前と職業をかけ」
名前:ユウリ
職業:旅人
「はい書けました」
「む?女であったか」
「いえ男です」
「そうか。少し待っておれ」
そう言って門番さんは水晶に紙をかざした。
すると紙がピカ一ってなって小さくなってカードになった
「ほら、こんどはなくすなよ」
「ありがとうございます」
「お前も入るのか?それとも付き添いか?」
「はいるはいる…ほれ」
「ん。確認した入っていいぞ」
「じゃあな気をつけろよ。治安はいいがたまにスリがあるからな」
「はい気をつけます。最後までありがとうございました」
「いいよいいよ」
ヴァナーナは少し照れ臭そうに頭をかいている
「さて、まずは宿を探そうかな…金持ってないや」
なんか金稼げる方法ないかな…ヤバい何も思い付かない。
だってさ、異世界だよ?どんな仕事があるかも解らないんだよ?
「うーん」
そうだ身分証にスキルとか載ってるのかな?もしかしたら何か使える物があるかもしれない。
名前:ユウリ
職業:旅人
Lv:1
HP:250
MP:50
攻撃:37
守備:26
法撃:9999
俊敏:36
スキル:法撃力UP(大):法撃力が2倍になる(常時発動)
:詠唱破棄:詠唱をせずに魔法を使える(常時発動)
:星の加護:魔法をMP消費なしで放てる(常時発動)
:鑑定:あらゆる生き物、物などのステータスをみれる(例外なし)
「お、おう」
確かに強い。でも今は使えない…魔法覚えてないし使えないじゃん
「兄ちゃんまだいたんか。どした?」
「ヴァ、ヴァナーナさんっ」
「なんか困ってるぽいな」
「実は…」
「1文無しっておまっww」
「笑い事じゃないですよ」
「そうだな、すまん。」
「いえ」
「なんか飯でも奢ろうか?」
「え?いいんですか!?」
「ええよ」
やったね一食分食費が浮いたよ!
ヴァナーナさんマジ男神




