ハッピーバッド
狂い歪んだものしかかけない状況です。
「嫌い!嫌い!嫌い!嫌い!!」
「……何が?」
「お!は!な!し!」
「……何の?」
「解離性…同一……なんとかが主役の話!」
「つまりは多重人格障害者の話だね」
「うん、それ」
「それがどうかした?」
「私、思ったんだけど、なんか、多重人格者が出てくるお話って、全部バッドエンドなの」
「まぁ、多重人格者は殺人鬼っていう世間のイメージが強いからね」
「多重人格者が悪者のおはなしばっかりで、なんか、私、気分悪くなった~」
「多重人格者に興味あったっけ?」
「全然。ただ気に入らないだけ。全部バッドエンドだし」
「たしかにそうだね。……だからこそ僕たちの物語はハッピーエンドに…」
「俺たちはお前なんかとハッピーエンドになんかならねえよ!このクソ医者が!あははははははははははははは!あはははははは…はは……先生、私、お腹すいた…」
「……チョコケーキがあるよ」
「チョコ!私、チョコ大好き!と言うか・・・何の話してたっけ?」
「……君は何も知らなくて、何も気づかなくていい」
「…ん?」
「ケーキもあるからティータイムにしようか」
「うん!先生大好き!えへへ……私、なんか、照れる…」
「…僕も、好きだよ」
「……やった、両思い…えへへ…」
「うん…」
「……あー、ラブラブモード終了!ケーキタイム突入!」
「うん……」
僕はやさしく彼女の頭を撫でる。
この物語の最後が
幸せに満ちたハッピーエンドになるか
狂気に満ちたバッドエンドになるか
僕たちはまだ知らない
某小説は少々お待ちをm(_ _)m
この小説はブログにも転機します。