プロローグ
初めまして、蒼月 紫苑と言います。
最後までお付き合い頂けると幸いです( ̄▽ ̄)
『…くっ、このままでは…この世界が滅ぶ。お前の望みを叶えさせはしない!』
仲間が倒れ、己も瀕死の傷を負っていた。右手に持っている剣には、
傷から流れ出た血が、刀身を紅く染め上げ妖しい煌めきを放っている。既に息は荒く、剣を支えに立っているのがやっとなのだ。
『…その辺にしておけ、人間よ。お前は"神"たる我々を相手によく戦った…しかし、
この穢れた世界は滅びなければならない。それが、"神々の黄昏"の逃れられない審判なのだ。』
神と名乗った者は、静かに言い放つ。既に世界は、その大半が焼け野原となっており、昔の命溢れていた面影は見る事が出来ないほどに荒れ果てて、滅ぼされている。
『冗談じゃない…勝手に神の戦いに巻き込んだ挙句に滅べだと?…ふざけるな…』
さらに続ける。
『…ハァ、ハァ…ッ、身勝手が許されてたまるか…!』
なんとか身体を支え、震える両腕で構える。最後まで足掻こうとする男を
冷ややかな目で見下し、片手を男に向かって翳す。その手に、圧倒的な力が
集約していく。
『…愚かな。神の定められた宿命に抗うか…ならば、苦しむ事無いように
葬ってやろう…』
『来い、最後まで抗わせて貰う…"集え!世界を護りし七人の守護天使。神の碑石に我が
名を刻め!我が名を神の烙印とし、立ちはだかりし敵を討て!"』
男の唱える呪文に、敵が揺らぎ隙が生まれた。
『…それは…あの方の!なぜ、お前みたいな人間が…』
『…これで終わりだ。"絶対崩壊の序曲《フルブレイク=ソング》"』
呪文が発動した瞬間、男の背中に八枚の翼が現れた。
『…き、貴様は、ルシ…ぐわぁぁぁぁっ!』
滅びゆく断末魔で、言葉がかき消されてしまった。
『…はぁ、はぁ…これで…』
力を使い果たした男は、その場に崩れた。その身体は次第に光の粒子となり、空へ溶け込んでゆく。
『すまない…みんな…約束は、守れそうに…』
男の言葉は、最後まで声になる事はなかった…。
この熾烈を極めた戦いは、後に"神戦"と呼ばれて語り継がれる事となる。
時代は流れ、再び、審判は訪れの時を刻み始めた…。
ー 未来にあるのは"光の世界"か…
ー それとも"滅び"か…
ー 運命の賽は投げられたのだった…
どーも( ´ ▽ ` )ノ
いかがだったでしょうか?文章になっていればいいのですが、
なにぶん、久々に執筆したので心配です(´・_・`)
それではまた、続きでお会いできると信じて( ´ ▽ ` )ノ