↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
5/5

エピローグ

「なに、アンタたちー。以前(まえ)より仲良(なかよ)くなってるじゃん」


 春(はる)休(やす)みも終(お)わった新学期(しんがっき)、学年(がくねん)は変(か)わってもクラス替(が)えはなくて、放課後(ほうかご)の私と小春(こはる)ちゃんは同(おな)じクラスメート女子(じょし)の面々(めんめん)に囲(かこ)まれていた。


「いやー、私も銭湯(せんとう)を継(つ)ぐつもりなのは変(か)わらないんだけど。でも、もっと世(よ)の中(なか)のことを知(し)りたくなってね。だから小春(こはる)ちゃんに、勉強(べんきょう)を教(おし)えてもらってるの」


「いいことだわ。これから私たち、図書室(としょしつ)で勉強(べんきょう)するから邪魔(じゃま)しないでね」


 小春(こはる)ちゃんが、しっかりと私の手(て)を握(にぎ)っている。指(ゆび)を絡(から)めてきてて、絶対(ぜったい)に放(はな)さないという気概(きがい)が感(かん)じられた。


「なんだかなー、仲良(なかよ)く上手(うま)くいってると、それはそれで面白(おもしろ)みがないよなー」


「私たちも、早(はや)いところ彼女(かのじょ)を作(つく)るかぁ。帰(かえ)ろ帰(かえ)ろ」


 憎(にく)まれ口(ぐち)を叩(たた)きながら彼女(かのじょ)たちが去(さ)っていく。クラスメートも私たちの平和(へいわ)な日常(にちじょう)の一部(いちぶ)で、ありがたい友(とも)だちである。


「じゃ、行(い)きましょうか。素敵(すてき)な番台(ばんだい)女性(じょせい)になるため、私が鍛(きた)えてあげる」


「私が後(あと)を継(つ)いだら、小春(こはる)ちゃんは常連(じょうれん)になってね。銭湯(せんとう)じゃなくても毎日(まいにち)、一緒(いっしょ)にお風呂(ふろ)は入(はい)れるけどさ」


 笑(わら)いながら廊下(ろうか)を歩(ある)いていく。そこには平和(へいわ)な瞬間(しゅんかん)があって、少(すこ)しでも長(なが)く、穏(おだ)やかな時間(じかん)を小春(こはる)ちゃんと共(とも)に過(す)ごせていけるよう願(ねが)って。私は幼馴染(おさななじみ)の手(て)を強(つよ)く、握(にぎ)り返(かえ)した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。