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魔導士ディーラー ギルドへ赴くそうです。
「おはようございますぅ」
メディーは目を擦りながら階段を降りてきた。
「もしかしてメディー朝苦手なタイプ?」
「だ、大丈夫ですぅ」
ふらふらしているメディーを連れ、食堂に顔を出すとマリアがモーニングの準備をしていた。
「あら早いね二人とも!」
活発な笑顔で声をかけてくれた。
「マリアこそ」
「でも残念まだ出来てないわよ」
「いやゆっくりでいいよ、きっとタオフーは起きてこないだろうし、ちょっとギルドに顔を出してくる」
「ギルドへ? まだ依頼は開示されてないと思うよ」
「あぁその前にアイリスに会ってくる。あの子はもう起きてるだろう」
「……そう」
「それからダンカンさんに会ってくる」
「じゃあ道中歩いてお腹すくだろうからこれ持ってって」
マリアはそう言って蒸かした甘芋を二つ手渡してくれた。
「ありがとう」
「いえいえ、それじゃああなたたちはモーニングじゃなくてランチの準備をしなくちゃ。アイリスちゃんと父によろしくね」
それから再び準備に取り掛かった。




