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魔導士ディーラー 緊急手術を施すようです。

「ム、ムートさん。こ、これはぁ一体ぃ」


 今にも倒れそうにふらついた足取りにメディーは困惑していた。


 いや目の前に這いつくばっているドラゴンに恐怖を抱いているのかもしれない。


 私は完全に亜空間を作れたことを確認すると一度腰を下ろす。


「メディーあの子を助けてくれ」


「あ、あの子って、あ、あのぉ恐ろしぃド、ドラゴンのことですかぁ」


「そうだ」


 声を震わせ荒い息を吐きながら私は何とか少女の元へ体勢を立て直す。しかしメディーには私のその姿は痛々しい以外の何物でもなかった。


「ム、ムートさぁん。も、もうやめましょう。ち、血を流し過ぎですぅ」


 メディーが身体に抱き着いて『手当』を始めた。その声は懇願に近い。


 魔力で魔脈を肥大させ、血管を締めているにも関わらずいたるところから血が流れてくる。


「メディーこれでもう一度少女を見てくれ」


 私はメディーを抱き魔力を供給する。直後、メディーの表情が変わった。


「お、女の子ぉ」


 直感だったが、私が見えてる世界は私の魔力を供給すれば認識することができるらしい。




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