プロローグ
「ラグニゲル王国歴史書」の本編版です。
僕の世界を楽しんできてください!
ではまたあとがきで!
2年後に控える大学受験。
それほど頭のいい大学に行くつもりもなく、世間一般にこの時期から真剣に大学について考え始めるのは少し早いんじゃないか、と自分でさえおもうこともある。
でも、失敗した時のこと、そしたら友達に何て言われるんだろうか、親には?
今後どうやって生きていく?
学歴がすべて、と言われるこれからの世界。
よく大学受験のモチベーションは入った後のことを考えろ、なんていうが、俺にはそんな想像なんてできない。
入った後のことは、もちろん楽しいだろう。
でももし入れなかったら?
一回上がってドンと下がることになる。
結局、何からも逃げてるんだな、俺。
口先だけでしか言えない「約束」
空回りしかしない勉強。
好きなことをして生きていく、なんてただの妄想だ。
そんなこと言うなら学校なんて、勉強なんて、やる意味がない。
最初っから、したいことで食っていければそれでいい。
「でも、それを許してくれないのが、この世の中・・・。」
と、手ごろな石をけりながら塾へ向かうためのバス停へ向かう。
ちょうど、バスが来ているようだ。
急いでバスに乗る。
また一つ、大学受験へのカウントダウンが縮まった。
今日は珍しく空いている席が少ないので、仕方なく優先座席の前に立って、再び自分を後悔する。
ユーチューバーだとか、ホロライブだとか、結局学生には無理な話なんだよなー。
何をするにも元手、お金が必要になるし、親は勉強だけをしろっていう一点張りで、正直、いやハッキリ言って学生生活何も面白くない。
配信とかもやってみたいけど、パソコンでゲームもやってみたいけど。
いつも言われるのは「勉強は?」「スマホがあるでしょ?」「成績と素点を上げなさい」の
3点セット。
そりゃ、スマホを買ってくれてるのは感謝してる。
でも、不思議なことに一つ欲が満たされていくうちにこれも、これも。ってなってさらに欲しいものが増えていく一方。
いっそのこと、地方の農家でひたすらくわ振ってたいわ。
そんな考えてもしょうがないことを想像しながら、そろそろ塾に近づいてきたという所で「バス停車」のボタンを押した、はずだった。
◇◇◇
それは一瞬の出来事だった。
バスの降車ボタンを押したとき、いつの間にかいた、というかその存在に気付かなかった、少女の手と重なった。
効果音を入れれば、まさにふにっ、という音が出そうな感触だった。
それは、俺が「地球」という3次元の世界で感じた最後の音。感覚。
気づけば俺は全く知らない場所にいた。
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