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車男短編集  作者: 車男
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忘れ物

 アミは今小学6年生。今日は暑さも弱まり、過ごしやすくなった10月。学校で一日を終えたアミは友達と帰路についているところだ。

「あ、しまった、学校にケータイ忘れてきちゃった・・・、どうしよう・・・。」

小学生でケータイを持つのは今となっては別段特別でもないが、アミの学校はケータイの持込は禁止、見つかると2週間没収される。学校から5分ほどしか歩いていないので、取りにいくことに。

「ちょっと取ってくるね。先行ってて!」

体力には自信があり、学校まで走って戻る。学校に着くと、どこから入ろうか、少し考えた。靴箱はここから校舎の反対まで行かなくてはならないが、入ってきた校門の近くの靴箱から上がると、少しは教室は近い。

「まあ、ここから行くか・・・。」

特に気にせず、上履きは履かずにそこで靴を脱ぎ、4階の自分の教室までとりに行った。10月とはいえ、日も暮れかけた学校の中は暗く、床はひんやりと冷たい。

「ああ、冷たい・・・、上履きはいてきたらよかったかな・・・。」

ようやく教室にたどり着き、自分のケータイを取ると、再び階段を降りて行った。

 靴を履くとき、ふと、足裏を見てみると、ピンクの薄手のスニーカーソックスには、やはり、茶色く足型に汚れがついていた。きれい好きなアミにとっては、不快以外のなにものでもない。

「うわ・・・、しまった・・・。掃除したからきれいだと思ったのに・・・。」

足裏をしっかりはたいたが、靴下が汚れを吸い、あまり汚れは取れなかった。

「ああ~、家かえってしっかり足洗っとかなきゃ・・・。」

そうして、スニーカーをはき、友達のところに走っていったのであった。


おわり

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