いたずら~クラスメイト編~
ユウイチは、今小学3年生。いたずら好きで、よく先生から怒られるが、一向に反省しない。今日は、9月のある月曜日。今日もユウイチはどんないたずらをしようか、と考えながら、同じクラスの男子数人と登校していた。学校の靴箱に着くと、ユウイチはふと、いたずらを思いついた。他の男子は先に行かせ、一人靴箱に残った。ユウイチたちの登校はとても早く、先生はまだほとんどおらず、生徒も今はまったくきていない。
「よ~し、へへ、みっちゃんの上履きちょっと隠しちゃお~。」
みっちゃんとは、ユウイチのクラスではかわいいほうの女子で、ユウイチもひそかにあこがれている。みっちゃんの上履きを出し、どこにおこうか迷ったが、靴箱の下に開いた隙間にすべりこませる事にした。
しばらく教室で待っていると、Tシャツにジーンズのミニパンツ、白いスニーカーソックス姿のみっちゃんが少し落ち込んでやってきた。上履きはもちろん履いていない。しばらくすると、上履きがないのにも慣れたのか、みっちゃんは先生にも言わず、そのまま授業が始まった。体育、図工室での図工、理科室での理科と、午前中はすべて移動で、昼休みを終え、最後の国語の時間には、みっちゃんの席はユウイチの斜め前なので、真っ黒に足型どおりに汚れたみっちゃんの足裏があらわになっていた。
一日が終わり、とくにみっちゃんには堪えていなかったので、ユウイチはつまらなく思い、次の日には返そうと思ったが、靴箱の下に入った上履きがとれない。まあいいか~、と、そのままほったらかしで、帰っていった。しかし、次の日には、みっちゃんも新しく上履きを持ってきていたのであった。
おわり