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それはよくある異世界転生  作者: 乙屋敷


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95 新たな武器

旅の日なので初投稿です

 結局、サウスバード家のお家事情は捻くれていたけど家族の情は愛に溢れていたのだ。

 いや、お家事情捻くれすぎだろ。


「それにしても、これどうしたモノかな」


 俺は今真っ二つにされた剣を見せに武器屋に来ていた。そしてその剣を見て号泣する鍛治師、ヴニュ。


「こんな、こんな酷い有様になっちまって……」

「す、すまなかったな」

「グスン……いいんだ、前にも言ったからな。こんなんになってもお前がオレの所に来たってことはコイツは使命を全うしたってことなんだろ?」

「……あぁ!」


 海神祭では主に魔術を使っていたし、迷宮主(ダンジョンボス)にはいきなり分断されたのだが伽藍洞の大樹ではちゃんとお世話になったしな。


「それにしてもこの傷跡、お前もしかしてパーティに付加(エンチャント)が出来る魔術師でも入ったか」

「確かに魔術師は仲間になったが、なんで分かったんだ?」

「この表面をみろ、細かい傷が剣全体に広がっているだろ」


 確かによく見れば傷がある。


「こりゃ剣の属性が付加(エンチャント)の属性と反発して剣自体にダメージがきちまってたんだ」

「剣に属性なんてあるのか?」

「ったりめえよ!これは魔鉄で出来た剣だ、なら魔鉄の属性によって剣にも属性がつくのは常識だろうがよ!」

「常識なのか?」

「まあ鍛冶師や取り扱っている武器屋ならそうかもしれねえが、普通の冒険者は知らんだろうな」


 補足説明をしてくれたのは武器屋の店長ことテンチョーだ、なんかヴニュと会う時はいつもここになっている。


「まあ、付加(エンチャント)が出来る魔術師なら知っていてもおかしくないな。武器と同じ属性の付加(エンチャント)しなければ威力は半分以下だ。その魔術師に武器を見せなかったのか?」

「あー、いや……やったのは俺なんだ」

「なんだ、お前さん魔術も使えたのか、というか使えるのに剣の属性聞かなかったのか?」

「いや出来るようになったのは最近なんだ、そうかそういうのもあるのか」

「この傷っからしてやったのは風の付加(エンチャント)だな、こいつはお前が倒したヒュージスライムの核殻から作ったから水属性だから反発したんだ」

「なるほど、今度からは気を付けよう」

「あん?お前風属性の付加(エンチャント)を使うんだろ?ならこの剣に風属性の魔鉄を混ぜて風属性にした方がいい」


 なんでと言いかけて思い出す、人が扱える属性は基本的に1つ、修練して2つ、3つ扱えたら優秀で4つ扱えたら天才だ。俺が今まで使ってきたのは風の風槌(エアハンマー)風刃(エアブレイド)、土の土石槍(アースグレイブ)、火系統の魔術は一応授業を受けていたので火球(ファイアボール)は使える。瞬間爆破(ソニックボム)は大気成分を弄るのが殆どなので風属性に分類されるのだろうか……雷魔術は風と水の複合でいいだろう、そうなると風・水・土・火の4属性という事になる。優秀な人材だな。


「なあ、その属性って複数入らないのか?」

「無理だな、違う属性の魔鉄を混ぜたところで互いに干渉して打ち消しちまう、そうなっちまうと普通の魔鉄よりも格段に脆くなるんだ」

「そういうのを職人の間では無属性魔鉄って言うんだ」

「無属性……魔鉄?」

「魔鉄なのに属性が無い上に普通の鉄より脆いからな、普通は屑鉄として捨てられるな」

「なるほどなあ、その無属性魔鉄を使って一本ナイフでも作ってくれないか?」

「そんなの作ってどうするんだい?」

「ちょっと試したい事があってさ、出来れば4属性の魔鉄を均等に入れてくれ」

「はいよ、スーパーウルトラカリバーンの属性はどうする?風属性に変えるか?」

「スーパーウルト……あぁ、そうだな」


 謎な単語が出てきたと思ったら持っていた剣の名前か、もう一つの名前は確かアルティメットセイバーだっけ?


「それはヒュージスライムの素材で作った剣と同じくらいには強いのか」

「いや、スライムと言っても上級魔物(ハイクラス・モンスター)に分類される上級迷宮の階層主(エリアボス)だからな。そこらの魔鉄じゃあ同じのは作れねえ」


 誰かさんはそれをポンポン折っちまうがなと遠回しに恨言を言われる。そう言われても折れるものは折れるのだから仕方ない。今回は溶断だけど。



「じゃあ属性はそのままでいい、強度をもっと上げれないか?」

「だったら上級迷宮で素材を集めてくることだな」

「上級迷宮の素材か……それじゃあこれはどうだ?ある迷宮の迷宮主(ダンジョンボス)からドロップした素材なんだが」


 道具箱(アイテムボックス)から『海帝都市(ル・リエー・ラ・イラー)』の(ボス)である巨大メンダコの素材だ。乾燥しきっているが宿っている魔力は底知れない恐ろしさがあった。


「な、何だそりゃあ……」

「こりゃすげえな、長いこと店をやっているがこんな物見た事ねえ」


 テンチョーに渡すと拡大鏡(ルーペ)で表面を舐めるように観察し出した。ヴニュも手袋を取ってその感触を確かめている。


「皮かこれ?」

「だろうな、しかし大分前に本体から剥がれた古い皮だ、表面の状態からしてざっと100年……いや、それ以上か?」

「こんなに経過したものが何で戦利品(ドロップアイテム)で出てくるんだよ?」


 確かに、何でそんなものがアイツから出てきたのは謎だがまあ他になかったしな。


「それで何か作れそうか?」

「言った手前こんな素材渡されたらやらねえ訳にはいかねえ。1週間待ってろ」


 そう言って溶断された剣の双子剣を渡されて店から追い出された。

 名前はスーパーアルティメットエクスソードだった。

ウマを育成しながら空を目指しアイドルをプロデュースして先生をしながらプリンセスとコネクトする

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