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それはよくある異世界転生  作者: 乙屋敷


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69 昇格

果ての二十日なので初投稿です

サウスガルドに戻った俺達は冒険者ギルドに向かい迷宮(ダンジョン)で手に入れた戦利品(ドロップアイテム)を換金していた。


「しかし門で衛士に止められるとは思わなかったな」

「やはり普通の犬に見えるように幻影(ミラージュ)をかけておくべきだったかな」

「魔物サイズの犬はどっちにしろ止められると思うわよ」


それで幻影がバレたらもっと面倒くさい事になりそうだしやはり小型化だけで済ませておいて正解だったかもな。


「お待たせしました、こちら幼虫(ワーム)の繭糸に蟷螂(マンティス)の鎌足、木人(トレント)の枝の売却金です、それと女王寄生木の魔石ですがこちら高額になりますがいかがなさいますか?」

「いかがって何かあるのか?」

「ユート様はこの度冒険者クラスが中級クラスの1等級まで上がりました。中級クラスになると依頼達成金や戦利品の金額も増えますのでギルドの金庫を一時利用することが出来ます」


あぁ、銀行の様な物か、冒険者に大金を抱えられて迷宮で死なれるより、金を預かって運営や投資に充てたいのか……って中級クラス?


「俺のクラスは下の1等級ではなかったか?」

「はい、ですが今回の女王寄生木の討伐により中級クラスに昇格しました」

「だとしても上がりすぎじゃない?」

「本来ならそうなのですけど過去に中級迷宮を20回以上踏破なされてますよね?」


毒薬の大湿原の事か、確かに修行と称して周回していたが。


「中級迷宮を複数回踏破した方には評価値が与えられ等級が上がります」

「にしたって上がりすぎじゃないのか」

「そうですね、本来なら20回程度なら1等級ほどしか上がりませんけど、そちらのアリス様と二人のみで踏破なされていますよね?」

「そうだな」

「ご存知かと思いますが、中級迷宮の攻略は4人の1パーティを3組で踏破するのが冒険者ギルドで推奨している人数であり評価値もその人数が基準になっております」


ご存知ではないが、えーっと4人パーティが3組だから……12人で攻略するのが普通なのか、そっかー。単純計算で1/6の戦力で攻略している事になるな。そりゃエリちゃんも中級の1等級まで飛び級させようとするわけだ。


「そして、女王寄生木ですがこの魔物は本来上級迷宮の中位層主(ミドルエリアボス)クラスになります」

「え、アイツそんなに強かったの?」

「まあ、普通中級迷宮に居るはずのない魔物だからね」

「そちらの方の言う通りでございます、本来であれば下級クラスの冒険者の方は戦う事は禁止されているレベルです」


知ってた?とアリスとクレアを見るが二人とも首を横に振った。まあ知っていたら戦おうとは思わないだろうし、むしろ知っていたソフィーはなんであんなに落ち着いてたんだ。


「君たちの実力なら倒せると踏んでいたからね」


実際倒したけど上級の主クラスを倒せるってよく思えたな。


「それと今回の件につきましてギルド長直々に話が聞きたいと仰っております、案内しますので着いてきてください」


い、行きたくねえ。単純に偉い人に会いたくないのと、エリちゃんは内部のゴタゴタで忙しかったから見逃してくれたけどここのギルド長がそうだとも限らない。


「あの、会わないという事は……」

「ここはギルドで、貴方はギルドに所属している人間です。自由を謳う冒険者であってもギルドの指示には従ってもらいます」

「デスヨネー」


仕方ない、ここは大人しくついて行く事にしよう。受付嬢の後を付いて行きながら階段を上る。イースガルドの冒険者ギルドに比べて落ち着いた雰囲気ではあるがどこか豪華に感じる、イースガルドも大きな街ではあるが、国内随一の商業都市は桁が違うという事なのだろうか。はやり物流の太さは豊かさの証だな。


「ギルド長、件の冒険者をお連れしました」

「入れ」


扉を開けて中に入る様に促された。


「失礼します」


入ると受付嬢はそのまま扉を閉める。奥の椅子に髭を蓄えた白髪の老人が座っており、他には誰も居ない、人払いされている?


「おぬし達が禁魔の伽藍洞を踏破した冒険者か」

「はい、お……私はユートと申します。こちらは仲間のアリスとクレア、それとソフィーです」

「うむ、まあ座り給え」


座る様に促されたのでようやく座る。会社員的にはこれで正解だけどこっちだとどうなんだろうな。


「単刀直入に聞くが、お主達が禁魔の伽藍洞に赴き、女王寄生木を討伐したことは本当かね?」

「はい、下で聞きましたが上級迷宮に出てくる魔物だったんですね」

「なんと、知らずに戦ったのか?若いのお……」


髭を撫でながら呟く、なんか某魔法学校の先生みたいだな。依怙贔屓で主人公クラスに点数入れそう。


「そも、あそこは魔術が使えぬはず。お主達は魔術学園の生徒であろう?何故わざわざあそこにいったのか?」

「単純に人が居なさそうだったからです。人が居ないという事は魔物の戦利品や宝箱が沢山貰えますからね。あの学園結構金がかかるんですよ」

「……はっはっはっ!なんとも現金な奴だ、なら一つ依頼をこなしてみないか?報酬は弾むぞ」

「受けるかは内容と金額によりますね。聞かせて頂いても?」

「ふむ、もちろん」


依頼内容とは来月一番大きな港町で行われる海神祭にて行われる迷宮の踏破競技だった。


「なるほど、迷宮の踏破競技ですか……どういう事です?」

「それにはまず海神祭の成り立ちを話さねばならんの」


もしかしなくても話長くなるヤツかこれ?

炎(光)柱(槍)さんが出ない

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