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それはよくある異世界転生  作者: 乙屋敷


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48 魔術学園

盆なので初投稿です

「なるほど、確かにこの紹介状は彼のですね。では貴方達をこの学園への編入を許可します」

「学園長?!由緒正しきこの学園どこの馬の骨ともしれない平民を編入させるなど、そもそもその紹介状が本物かどうかすら……!」

「これは私が彼に書いた本物です。それに教頭先生、まさか貴方とあろう方が学園の理念をお忘れで?」

「うっそれは……」

「如何なる者も我が学び舎に来る者は拒まず……今、魔術を学ぶ者に貴族が多い事は確かです。ですが本来、魔術において血筋は全く関係の無い事です。魔術の才ある者が学べない事こそ、この学園の理念に反する事であり、損害なのですから。いいですか、そもそも……」


 妙齢の女性が禿げたオッサンを説き伏せている。ここはサウスガルドにある魔術学園。警備の人に門前払いを受けていたところ生徒が現れて、師匠の紹介状を見せたところ学園長室に連れていかれたのだ。


「それでは改めて、魔術学園学園長、マグタリン・メルディアナ・ノゥレッジの名の下に貴方達の編入を許可します。何か質問は?」

「ありがとうございます、では一つだけ、俺の師匠俺と同い年の時にこの学園を卒業したと言ってましたが、今は齢70を超す老人です、学園長は一体……いえやっぱりいいです」

「あら、そうですか?」


 途中から学園長の笑みからものすごいプレッシャーを感じたので質問を取りやめた。あれ通話珠でアリスを紹介したクレア以上だった。

 学園長室を出ると俺達をここまで案内してくれた生徒が居た。と言うか人が一杯居る。


「やあ、編入おめでとう」

「ありがとう、君のおかげで無事ここまで来れた」

「なに、私は生徒会の人間として勤めを果たしたまでだ」

「生徒会?」

「そういえば自己紹介がまだだったね。私はロベリア・ヘンリー・フォン・サウスバード。この魔術学園の生徒会長を務めている」

「俺はユート、この二人は冒険者仲間のアリスとクレアだ。生徒会長ですか、通りで」


 制服が白い訳だ、なんで生徒会とか風紀員の長って制服を白くするんだろうな。


「貴様!ロベリア様に向かってなんだその態度は!」

「この方は王国四大貴族の一つ、サウスバード家のご子息であらせられるぞ!」


 うお、なんだ急に取り巻きの鼻息が荒くなった。サウスバード家ってサウスガルドを中心とした大領地の貴族だよな、そのご子息?って事は将来的にサウスバード領のトップになる人間って事?


「やめなさい、私の家の事はここでは意味ありません。それに彼はこの学園史上最高の魔術師と言われたモージ様を師事している、君達では相手になりませんよ」


 モージってもしかして師匠(ジジイ)の事か。俺アイツから基本しか教わってないが。


「しかしロベリア様……!」

「私はやめろと言ったはずですよ」

「ひっ……、申し訳ありませんでした!」

「すみません、どうも皆元気が有り余っていて」


 そいつらを一言で黙らせるコイツが一番怖いんだが。


「さて、生徒会の仕事も残っていますのでこれで失礼します。それでは」


 そういうと取り巻きを連れて行った。巨塔かな。


「アレどう思う?」

「顔はイイけど腹の中は多分真っ黒ね」

「風の様な中に淀んだ泥のようなオーラが見え隠れしています」


 ふむ、大体俺と似たような印象か……え、オーラ見えるの?


「それで、どうするの?」

「どう、とは?」

「決まってるじゃない、こういう学園は派閥があるのよ。貴族派と冒険者派、はたまた貴族同士の泥沼のような争い、どの派閥につくかで誰が敵か味方か……ワクワクするじゃない!」

「いや、そういうのはちょっと」


 転生前ですら高校時代にスクールカーストで辟易していたのにその数百倍はえぐそうな事態はゴメンだ。

 そういうのよりもまずは学ぶ魔術のクラスを決めなければ。

 攻撃の魔術を学ぶ事に特化しているフレイム、聖術とは別のアプローチで回復を行うアクア、強化(バフ)弱体(デバフ)を担うウィンド、そして錬金術を含む新しい魔術の研究を専門にしているアース。

 この4つのクラスに分かれる。なお、それぞれ属性のような名前になってはいるが特に意味は無いらしい。系統に関する魔術なら属性はなんでもオッケーで、ただ単純にその系統で一番使われる属性がそのままクラスの名称になったとか。

 アリスは前衛(アタッカー)でクレアは回復(ヒーラー)、チートスキルの強化と考えると俺は護衛(タンク)に回るのがバランスいいのだがそうなるとパーティの攻撃力が心許ない。

 どこを選んでも道具箱(アイテムボックス)の魔術は学べるらしいし、複数のクラスを履修している者もいるという話なので当分は全部のクラスの授業を受けて選ぶのもありかもしれない。と言うか最初は誰でもそうするらしい。


「俺はとりあえず全クラスの授業を受けてみるつもりだがアリス達はどうする?」

「ワタシはご主人様に付いて行きます」

「あたしもそうするわ」


 受講の方針がとりあえず決まった時、なにやら騒々しい団体がまた現れた。


「お前が件の編入生か?」

「確かにそうだが、貴方達は?」

「俺様はフレイム代表、バーンだ」

(わたくし)はアクア代表、パーツァと申します」

「僕はウィン・ウィル・ド・フィー。ウィンド代表だ」

「トッド……アース代表……」


 なるほど各クラスの代表がまとめてきたと、なんで?


「貴様がかのモージ様の弟子だと聞いてな。その力を拝見させてもらおう」

「ぜひあなた方のお力をお見せいただきたいのです」

「この学園に相応しい実力の持ち主か、僕達が見極めようってわけさ」

「自分は皆に巻き込まれただけ……はやく戻りたい……」


 つまりこれはこの学園の編入試験ってやつだな、よっしゃいっちょやってやるか!

何故俺はビックサイトにいないのか

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