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それはよくある異世界転生  作者: 乙屋敷


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46 新しい仲間

4連休なので初投稿です

「んっ……ん?」


 気が付くと唇に柔らかいモノが押し付けられている。

 目をそっと開けると瞼を閉じて真剣な顔をしたイザベラが目前に居た。と言うかキスされていた。


「ご主人様!目を覚まされたのですね!」

「っ?!ぷはっ!生き返ったのなら返事しなさいよ!」

「いきなり無茶言うな……え、生き返った?俺死んでたの?」

「あんた、あたしを庇って毒矢に撃たれたのよ」


 なんかうっすらと覚えている気がする。そうかあの飛んできてたの毒矢だったのか。


「よく俺生きてたな、いや死んだのか……という事は蘇生術(リザレクション)でも使ったのか?使えたんだな」

「今のあたしじゃ無理よ、それこそ伝説の初代聖女くらいじゃなきゃ、ね」

「じゃあ一体どうやって?」

「それは……その……」

再接合(リコピレイション)を行いました」


 俺の疑問に答えたのはアリスだ。あのキスってそういう事だったのか。


「でも俺死んでたんだよね?なぜ成立したんだ」

「なんでも今回は特殊な条件が重なったとかで、あと一歩遅かったら蘇生は不可能だったと」

「そんなに危なかったのか。助けてくれてありがとうなイザベラ」

「あたしは伝説の聖女になるんだからこんなところで護衛役が死なれちゃ困るからやっただけよ」


 そうは言うが親愛の絆(チートスキル)の発動条件はそういう計算的な考えでは発動しないのは黙っておこう。


「あと言いにくいんだが、この能力(スキル)でリンクした人と離れる事は出来ないんだ」

「それはアリスに聞いたわ。あたし、ユートに付いて行く事にしたから」

「俺には使命があって、いつかお前を連れて教国から出ていかなきゃ……なんて?」

「だから、あたしもユートと一緒に冒険者をやるって言ってんのよ」

「イザベラ、お前教国に行って因縁に決着つけるんじゃあ」

「今回の旅で分かったわ、今のあたしじゃあ、行ったところで他の聖女に食い物にされて御終いだって。

 だったら冒険者になって超有名になって国の貴族達にあたしの存在を知らしめてやるのよ。その後に貴族たちを全員ぶっ飛ばしてやるんだから」

「随分と壮大な計画だな」

「何言ってんのよ?ユートも一緒にやるのよ。なんてったってあたしは命の恩人ですもの」

「な?!」


 とんでもない計画に巻き込みやがった!


「ま、今はただの冒険者でいいわよ。この計画を実行するのは早くてもあたしが成人してからだし。それまでには誰もが知る一流冒険者になるわよ」

「はははっ、ユート達は面白いなあ!その時には僕にも手伝わせて下さいよ」

「スレイ、今回の事、どうなるんだ?」

「そうですね、先ずは僕を騙した聖女に問い詰めるつもりです。これは教国の内情なのでユート達に危害が及ぶような事にはさせませんから安心してください。然るべき処分をしたら、僕も旅に出ようと思います」

「いいのか?守護騎士(ガーディアン)なんだろ?」

「恩師である先代の聖女を守るためになっただけです。今の教国と聖女には未練はありませんから」


 俺達は迷宮(ダンジョン)である魔宵の森(ロストフォレスト)を抜けて教国に行く道と王国に戻る道の分岐路まで戻ってきていた。


「じゃあ、ここでお別れか」

「えぇ、僕の名前で許可証を書いておきました、これなら国境も簡単に越えれるでしょう」

「何から何まで、ありがとうございます」

「スレイ様もお気を付けください」

「君達にも、旅の神から追い風があらんことを」

「運命の交差路でまた会おう」

「なんだいそれ」

地元(ウチ)の別れ言葉だ」

「また会おう……か、いい言葉だね」

「俺もそう思う」


 こうして俺達とスレイは分かれ、戻るべき街イースガルドに向かった。


◇◇◇


「それで?彼女は一体誰なのかな?」

「彼女はクレア、教国のとあるお方から世界を見せて欲しいと頼まれて預かっているんだ」

「初めましてギルドマスター様、クレアと申します♡」

「ん~、ユートくん。ボクの見間違いじゃなければこの子イザベラだよね?」

「じゃあ見間違いだろ」

「やだな~エリちゃん様ってば、クレアとは初対面じゃないですか♡」

「お願いだからイザベラはその気持ち悪い口調をやめて。分かったよ、そういう事にしといてあげる」

「エリちゃんは話が早くて助かる」

「ユートくんにはまた貸し1つだからね」

「今度も早めに返せるように努力しよう」


 エリちゃんはため息をついて机の下から何やら重そうな袋を取り出した。


「これは?」

「ユートくん達が出発する前に出した依頼(クエスト)の残金だよ」

「残金?そんなもの出るような依頼にしてないぞ」

「報酬に毒薬の大湿原の戦利品(ドロップアイテム)を入れてたでしょ?」

「あぁ、持って行く時間も無かったから依頼を受けてくれた奴に全部渡すようにしたはずだが」

「それが受けたパーティが依頼内容に見合わないって全部返してきたんだよ」

「なんだそのお人よし」

「一日で往復できる場所までの輸送依頼で中級迷宮(ダンジョン)の戦利品20周分は怪しすぎて誰も受け取らないよ?!」

「そうなの?」


 受け取れるものはマイナスになるモノ以外何でも受け取らないと。


「はあ、まあ戦利品は持ってきてくれたからその分の輸送費は出しておいたから。換金して出来たのがそのお金って事」

「なるほど……スライムの時より多くないか?」

「20周なんて一年掛けても出来ない事だからね、一体どうやったの?」

「どうって、最初は迷宮内の魔物(モンスター)と戦っていたけど、(ボス)と戦った方が特訓になると思ってな、2周目からは主に直接向かっていたから大体1周1時間くらい?最後の方は30分切ってたな」

「ありえない……」


 ふむ、これはアレだな。あのセリフを言うべきだな。

 俺、なんかやっちゃいました?

明日は6時に朝礼

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