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それはよくある異世界転生  作者: 乙屋敷


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28 前哨戦

パンの日らしいので初投稿です

「こら!ダメじゃないかここは……町長!守護騎士(ガーディアン)様!大変失礼しました!」

「いえ、彼女も僕の仲間ですので……それよりアリスさん、王都側から襲撃があったのは本当ですか」

「はい、馬車で待機していましたところ王都側から声が聞こえまして、屋敷の上から見たところ外に沢山のかがり火が見えました」

「ははっ、子供のいたずらにしては少々過ぎていますねえ」


 あ?おいデブ、アリスが噓ついてると思ってんのか?


「町長、ご報告があります!新たに王都方面の街道から賊の襲撃が来ました!数はおよそ500、このままではすぐに破られます!」

「なにぃ?!すぐに兵を向かわせろ!」

「そ、それが……イースガルド側がこのタイミングで攻勢に出てきまして現存の兵力では対抗できません!」

「うわぁ……」


 最悪な形で予想が当たってしまったな。スレイも同じような考えなのか苦い顔をしている、互いに顔を見合わせるとうなずき町長に進言する。


「では僕らが王都側の防衛を行いますので、町の衛士達はイースガルド側をお願いします」

「え?あっちょっと、守護騎士殿?!」


 町長の言葉を無視して屋敷から飛び出す。王都側の方角を見るとうっすらと赤く光っていた。


「僕はこのまま走っていきます!ユート達は僕の馬に乗ってきてくれ」

「え、むしろスレイが乗っていった方が良くないか?」


 スレイはこちらを向いてニッと笑った。


「僕は走った方が早い」


 そういって本当に走り出すと、一瞬で消えてしまった。スレイの立っていた場所の石畳が足跡状に砕けている。


「マジか……」

「ご主人様、ともかく急ぎましょう」

「そうだな、っとその前に」


 馬にまたがる前に馬車の扉を叩く。


「イザベラ俺だ、少し話がある」

「……なによ」

「眠そうなところ悪いが残念ながら俺の悪い予感が当たって、今王都側の街道から襲撃者が来ている。俺達は防衛に向かうからお前はここで待っててくれ」

「あたしも一緒に行くって言ったらどうする?」

「なんだよ急に、正直に言えば足手まといだからここで俺達の無事を祈ってろ」

「……ふふっ」

「ほんとにどうした?」

「なんでもないわよ。それより急がなきゃいけないんでしょ?さっさと行きなさい!」


 馬車の扉を閉められてしまった。本当に何だったんだ……とにかく急ごう。

 俺達はスレイに追いつくべく馬に跨り夜の町を駆け出した。

 その背中を馬車の窓越しにイザベラが見ていた。


「……大いなる主の子らよ、果て無き旅路を進む者よ。旅の神からの追い風を」


 ◇◇◇


 俺達が辿り着くと門を塞ぐ柵が破壊され、負傷し倒れる兵士達がいた。


「アリスは兵士の治療を頼む!」

「はい!」


 剣を抜いて開け放たれた門を通る、そこには死体が山のように積まれており身なりを見るに襲撃者の山賊のようだ。


「たった一人に何してやがる!さっさとぶっ殺せ!」

「無茶言うな!あの白銀の鎧……ありゃ守護騎士だ!」

「無茶でもやるんだよ!囲め囲め!」


 同人即売会で見たことある人だかりあるが違うのは人だかりを作っている人間が全員山賊である事だろう。

 となると中心に居るのはスレイか、どうやって助っ人に入るか……と考えていたら凄まじい衝撃音が響きその後大量の血飛沫と体の一部がボトボトと落ちてきた、助っ人要らねえなコレ。


「あん?なんだてめぇ、さては町の援軍か!一人でやれると思うなよ!」

「そうだ!アイツ一人に構ってる暇はねえ、町を襲え!」


 俺に気付いた山賊が本来の目的を思い出したらしいこの数はちょっとまずいな。

 急いで門まで戻る、破壊された柵がいい感じに障害物になって一度に大量に人が入ってこれないようになっているのが有り難い。

 振り返り襲ってくる山賊を一人切り伏せる。


「ぐぁ!」

「まずは1!」

「この野郎!」

「はい2ぃ!」


 山賊振り下ろしてきた斧を持つ腕をカウンター気味に斬り飛ばす。

 手が付いたままの斧が彼方へと飛んでいく、腕をなくした山賊を蹴飛ばし後続にぶつける。飛ばしたのが横幅の広い奴だったので2人ほど巻き込んで倒れた。


「この……かぺっ」

「どけやデbぶぎゃ」

「3、4っと」


 片方の顔面を踏み潰し、もう片方はサッカーボールの如く蹴り飛ばす。これで通れそうな場所を一か所潰れたが通れそうな場所はまだまだある、油断は出来ない。


「こ、コイツも手強いぞ!」

「焦るな!外の守護騎士みてえな奴がそう居るわけがねえ!囲んでぶっ殺せ!」


 少しさがって山賊が通ってきそうな場所を探す柵を乗り越えようとしている奴に石を投げて落とす。身軽そうな奴が柵を飛び越えてきたので盾で殴る、隙間に詰まったデブの首を斬りそのまま障害物にする、柵の隙間から弓矢を構えたやつを……


「まって弓矢はちょっと無理!無理だって言ってんだろ!」

「お前ら矢だ!矢で射殺しちまえ!」


 山賊たちは俺の声が聞こえたのか次々に弓矢をかまえて矢を飛ばしてくる。


「ふざけんなこの野郎ども!」


 よし、計画通りだ……いやマジで。飛んでくる矢を避け、防ぎ、切り落としていく。

 この程度の矢の雨、アリスの剣戟の方が何倍も激しい。


「さて、これでどの程度時間を稼げるかな……」


 俺がここを守っている間に無双ゲームの如く人を斬り飛ばしているスレイが全部やっつけるのが理想だが、山賊が結構な数こちらに来ているという事はやはり一人では無理という事か……。

 と、考え事をしていたら矢の雨が止んだ、どういう事かと思ったら向こうから筋肉隆々のマッチョマンが入ってきた。


「うーん、ボス戦の予感」

2ndライブェ……

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