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それはよくある異世界転生  作者: 乙屋敷


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23 秘密のお話

推しのライブが中止になったので初投稿です

 さらりと出てきた言葉に耳を疑う。殺される?誰が?


『だから、あたしよ!教国に行く途中に誰かに殺されるのよ!』

「えーっと……聖女様、なんでその事を知っているか聞いてもいいかな?」

『ギルドマスターだっけ?あたしのことはイザベラでいいわよ。あたしもエリって呼ぶから。知ってるも何も、聖女になったその日に夢で見たのよ』

「夢……予知夢ってやつか」


 まさか本当に予知が出来る聖女が居るとは。


『そ、どこかの森の中で、誰かも分からない人に首を切り落とされるのよ』

「それは、なんとも恐ろしいですね」

「で、なんでその悪夢が予知夢だと思ったんだ?」

『知らないわよそんなの。目が覚めた時になぜかそう確信したんだから』


 となると聖女特有のスキルか何かだろうか。そう考えるならその夢もただの悪夢とは言えない。


「じゃあ俺達を指名したのはその予知夢に関係があるのか」

『そうよ、あんた達を連れて行けばそれが起きなくなるっていうのもなんでか知っていたのよ』

「うーむ、よくわかんないなあ……ユートくんはどう思う?」

「俺達が呼ばれた理由は分かった」

「……え、それだけ?」

「それだけど?」

『……ユート、あんたあたしの話信じるの?』

「信じない理由が無いからな」

『……っ!あんたバカじゃないの?!こんな小娘の見た夢を信じて!しかも本当ならあたしを殺そうとする奴の相手もしなきゃいけないのよ!』

「それじゃあ俺が断る理由にならない。俺がイザベラを守るよ」

『……本当に、バカじゃないの……』

「えーっと、じゃあもう一つ。聖女様……イザベラは本当に教国に行きたいのかい?」

「あ、それは俺も聞きたかった。シスターからの依頼はイザベラが教国に行くのを止めさせることだったからな」

『はあ?嫌よ、あたしは絶対に教国に行くわよ。それとも無理やり止めるつもり?』

「いや?シスターには本人が行く気なら止める気は無いと言ってあるぞ」

「ただ、イザベラの血筋を考えると行けば貴族達に殺されるかもって話。死ぬかもしれない所に可愛い妹を送り出せないっていう姉心だろう」

『ふん、あいつが考えそうなことね。聖女になってなかったら持病で近いうちに死ぬはずだったんだし、どうせなら教国で成り上がって、あたしの人生滅茶苦茶にした貴族達をギッタンギッタンにしてやるわ』


 ()る気満々じゃん。そこまで言うのなら俺も止める気は無い、ぞんぶんに暴れて欲しい。


「本人の行く意思はありっと。じゃあボクからはもう言うことはないよ」

「俺もだ、アリスは?」

「ワタシはご主人様の決定に従うだけです」

『ねえ、教会で会った時から気になってたんだけどそのアリスって子は誰なの?』

「あれ?そういえば会ったことなかったか?」

『ないわよ。あんた来るときいつも一人じゃない』


 そうか、孤児院の部屋からだと教会の正門は見えない。アリスと一緒に来て定食屋のバイトに行くアリスは見つけられないのか。


「では、改めまして。ワタシはアリスと申します。ご主人様の従者でございます」

『なんでこいつをご主人様って呼んでいるのかしら』

「ご主人様はワタシの運命の人……いえ、運命そのものでございますから」

『普段は何をしてらっしゃるのかしら?』

「主にご主人様のお世話全てをやっております。朝のおはようから夜のおやすみまで見届けるのがワタシの仕事でございます」

『夜……寝るときはベッド(一緒)なのかしら?』

「そうですね、部屋(一緒)でございますね」

『……最後に聞きたいんだけど、あなた今歳いくつ?』

「年齢ですか?今年で11才になります」

『……ユート、そこに座りなさい』

「すでに座っているが」

『床によ、早くしなさい』

「いや、理由もなくいきなり床に座れって……」

『いいから座りなさい』

「はい」


 なんだこの圧倒的な(プレッシャー)は……!ヒュージスライム、いやそれ以上のを感じる……!


『このバカ!!!ヘンタイ!!!ヘンタイ!!!ドヘンタイ!!!!』

『あたしより年下の子を捕まえてご主人様って言わせてるなんて何考えてるのよ!!!!』

『しかも一緒になんて……度し難いにも程があるわよ!!!!!!』


 (プレッシャー)以上の音圧が俺を襲う、というか最初の罵倒で耳がやられて頭がぐわんぐわんする。


「お、おちつけ。話せば分かる」

『何をどう話せば小さい女の子にご主人様って言わせてるのが分かるのよ!!!』


 この流れ俺が初めてこの街を来た時にやった気がする。


「……という訳でアリスと冒険者をやっている訳だ」

『ふうん……まあそういう事にしてあげる』


 その後耳と足を犠牲にしつつ1時間ほど説明をしたおかげかようやく納得して貰えた。

 これ以上足はともかく耳がヤバいことになりそうだったので本当に助かった。


「それじゃあ次は守護騎士とやらが来た時に会おう」

『そう……ありがと』

「ん?何か言ったか?今ちょっと耳が聞こえ難くて」

『なんでもないわよ!じゃあね!!!』


 通話が切れる、なんだったんだ今の。


「ユートくんマジで言ってる?」

「ご主人様、今のはさすがに……」


 えっ、えっ、何やめてよ本人だけわかってない感じ怖いから。

我が王……!

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