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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第94話 次なる町へ

 


 俺が目を覚ました時には全てが終わっていた。

 悪魔も退治され、俺が起きるのを待っていたようだ。


「ごめん。気を失うなんて」

「いいんじゃよ。お主はよう頑張った」

「そーだぜ!お前のお陰でラードーンは倒せたんだからな!」

「でも悪魔は私達が倒したよー」

「ああ、アイも良くやってくれたよ。無事で良かった」

「自慢しようと思ってたのにそー言われるとやりづらい」


 俺達は談笑しながらのんびりと過ごした。


 夕暮れも近いし皆余力を残していないため、この廃村で野営することにした。

 ちなみにこの廃村は襲われたとかではなく、クインテットに住民が移った為に廃村になったのだとイグニスが言う。



 朝を向かえ、十分回復した俺達はダールの召喚獣、スレイプニルで街を目指した。


 街に帰ってきた俺達はギルドへ報告を行った。

 これで廃村問題は解決したのだ。

 廃村の悪魔討伐でかなりの金額を受けとることが出来た。悪魔や上位の魔物討伐は危険が伴う為、ギルドも報酬をケチらない。


 少し前までは悪魔なんて下級か中級くらいで、滅多にデビルロードなんて見ることがなかった。俺達の故郷を奪ったのもデビルロードだったが、そこからこの混迷が始まったのかも知れない。

 


 次は王都を目指そうかと思っていると、ギルドの受付から俺宛に手紙を預かっていると、思い出したかのように言われた。

 その内容は港町に来てほしいと言うことだった。

 送り主は昔その町に寄った時、冒険者のイロハを教えた男の子だった。


「懐かしいね、もう何年前かな?」

「5年は経つだろ」

「もうそんなに経つんだね」

「なんじゃ、港町に行くんか?」

「ええ、呼んでいるんで行ってみようかと」

「そうか、なら儂は一足先に王都に行っとる。しばらくはそこに居座るから追い付いてくるじゃろ」

「爺さんは王都に行くのか。なら俺も着いてくぜ」



「一先ずはここでお別れだな」

「達者にするんじゃぞ」

「はい、次会ったときも力をお借りします」


 翌朝二人と別れ、俺とアイは港町へ、イグニスとダールは王都へ向けて出発した。



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