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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第8話 対緑竜

 


 銀竜と緑竜の戦いが始まった。

 空を駆ける2体に飛べない俺達は基本見ているだけ。

 ハンドガンで牽制しているがあくまで牽制である。俺の魔力程度じゃダメージなんて一桁だ。

 時折、緑竜のブレスが地上を襲うが、此方を狙っての攻撃ではないのでアイと黒竜の加護によりシールドで充分防げる。


『我の邪魔をすると言うことは彼の者の邪魔をするというと同義!』

「彼の者って?」

『悪魔種だ。人間の味方をする貴様にも脅威となろう!』

「悪魔と手を組んだの?それこそ竜種の恥さらしじゃない!」

『ほざけ!どの道貴様はいや貴様達は我の糧となる』


 ジルコートの動きが不安定になってきた。隙を見てのブレス攻撃で確実にダメージを与えていたが、その隙を付くことも出来なくなってきている。動揺している。

 その時ジルから念話が送られてきた。


『緑竜は悪魔と組んでる。上級種と組めるなんてその悪魔も』

『そうかわかった。だが今は倒すことに専念してくれ』


 と警戒を促したが緑竜の牙がジルコートの首元に食らいついた。だがその牙は鱗を貫通することが出来なかったらしく逆に腕で叩き落とされた。


『マスター!』


『悠久の時告げる光に誘われ 顕現せよ!シュヴェーラ!』


 俺の背後に8本の剣が並び前方には盾が構えた。

 落ちてくる緑竜に8本の剣を解き放って突き刺す。だがまだ戦意が消えていない。


『人間が、我を斬れるとおも』


 一番大きなバスターソードを呼び戻し、俺は緑竜の額目掛けて降り下ろした。


「ガアァァァァァッ!!」

「終わりなんだよ これで!」


 全ての剣を空に舞わせ緑竜の肉体を斬りさいていった。


「ジル!」

「グォォォッ!」


 ジルコートの咆哮の後、一直線のブレスが放たれ緑竜の身体を裂いた。


『…我は…我』


 力尽きた緑竜は長い胴体を全て地面に音を立て横たわった。



「悪いが人類の為だ」


 討伐完了の証拠として頭部を切り落としアイテムボックスへと入れた。





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