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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第76話 ダンジョンへ

評価してくださってる皆様、誠に有難う御座います。

ご期待に添えられるよう、頑張らせて頂きたい所存です。


 


 翌朝、俺達は震えながらテントの外に出た。


「朝日が暖かい…気がする」

「寒くて中々寝付けなかったよ」

「え?スゲー爆睡してただろ」

「…早く片付けて行こうよ」



 今日はダンジョンへ入る。ダンジョンなんて1年振りだ。

 やはり冒険者なら入るしかないだろう。中のお宝が俺達を待っているんだ。

 どんな魔物がいるのかも気になる。



 いざ中へ入ってみると、そこは岩肌に囲まれた通路だった。


 この通路に出てきたのは、石の悪魔像であるガーゴイル。

 銅像が建ち並んでいると思ったら全てがガーゴイルだったのだ。

 この魔物は脆く崩れやすいので盾を叩きつけると粉々になって、動かなくなる。

 その石屑の中には、稀に宝石が含まれている。

 ドロップ品と言うやつだ。


「ウハウハじゃないか」

「ルビーやエメラルドは結構良いお金になるもんね」


 通路の最奥に広々とした空間があった。

 その中を覗くと、きらびやかに輝くゴーレムが歩き回っている。


「アイ、任せた」

「しょーがないなぁ」


 アイアンゴーレム。全身が鉄で出来ている為、剣が通らないし打撃も効かない。

 ヤツを倒すなら炎魔法が一番有効となる。


 アイは炎魔法を唱え、アイアンゴーレム目掛けて青い炎が飛んでいく。

 脚を集中的に狙われ、立っている事が困難となったのか膝から崩れ落ちた。

 次にアイが放ったのは炎の連弾だった。

 体中穴だらけとなったゴーレムは煙をあげて消え始めた。


 そこに残ったのは、ゴーレムの眼を生成していたダイヤだった。


「さすがアイだな!あっという間だったじゃないか」

「でしょ!次は働いてもらうからね」

「あんなんじゃなければね」



 空間の先には、下へと続く階段がある。

 それを降りると先ほどと同じような通路に出た。

 だが、出てくる魔物は違っていた。


「やはりいたか、ボーンサージェント」

「ちらほらジェネラルもいるよ」


 ボーンサージェント、ボーンジェネラルは骸骨の魔物で、古びた武器を持っている。ジェネラルに至っては、鎧も付けてるが大差ない。

 そしてコイツ等にはドロップ品がない。


 数だけは多いので進むのに苦労するうえ、何も落とさないので何処のダンジョンでも嫌われている。


 骨の群れを八つ当たり気味に倒し回って着いた先は、広々空間。そこに居たのも骨だった。

 しかし雰囲気が違う。

 一体は偉そうに椅子に座り、その両脇に二体の骨が立っている。


「ロードとスパルトイだ」

「やっぱりねぇ、アイツ等の後ってこの組み合わせだね」

「ああ、たまには変化球がほしいな」


 その部屋の入口をまたぐ。






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