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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第7話 飛翔

 


『大いなる翼が奏でし二重奏と伴に、降臨せよ銀竜 ジルコート!』


 召喚口上を述べると空に魔方陣が描かれ、4枚の翼を拡げた銀色に輝くジルコートが降り立った。



「ジル久しぶり、元気してた?」

「えぇ アイも元気そうね」

「私はまだ若いからね」

「私だって竜種の中じゃ若いわ」

「いやー私が比べてるのはジルの契約者とだよ」

「おい!俺関係ないだろ!ってかジルに山越えと一戦を頼みたい。詳細は移動中に話す」

「竜ね…良いわよ行きましょ」

「ジルの背中って心地いいんだぁ シンベエもきっと気に入るよ!」

「クゥン」


 シンベエはアイになついてるようで何よりだが俺の所にも来てほしい。



 俺達を乗せたジルコートは山を越えた先に目についたのが炎の柱である。国境が燃え広がっており、地上付近には大きな何かが居る。


「あれがグリーンドラゴン?」

「そうだろうな。聞いた話の通り東方龍型だ」


 アイと話しているとジルが。


「東方龍は大人しいとされていると聞いたけど、あれでは完全に…」

「あぁ、火柱の下は消し墨だろうな。この時点で討伐対象だ!」

「私とシンベエは燃えた所で降ろして!」

「俺もそこで降りる。あそこまで頼んだ」



 緑竜が此方を見ているが動こうとしない。そのうち緑竜の目と鼻の先まで来て、俺達は地上に降りた。


『何故誇り高き竜が人間に仕えている!!』

「誰でも言い訳じゃないわ」

『それでも人間には変わりあるまい!』

「貴方こそどうして人間を敵対視してるの?」

『我は彼の者の言葉を聞いた。だが我なりに思うとこがあったので少し時間を費やしていた。だがどうだ!!上を飛んでいる我には気付かず人間共は同じ種族同士争っているではないか!!我は何日もこの地を飛び回っていたというのに!!我も愛想が尽きたわ!!』

「人間というのはそーいうもんだ」

『人間である貴様が何を抜かすか!』

「人間であるから人間の脅威となるお前を退治しなければならない」

『ハッ!片腹痛いわ。ならば我を止めてみせるといい!行くぞ!!』


「ジル!頼んだぞ!アイ!守りは任せたぞ!」



 





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