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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第68話 弟子

 


 湖雪竜を退治した俺達の元にバッシュが仲間を連れてやってきた。


「ありがとうだって」

「お前もありがとな」


 とは言ってもどれだか分からないけど。


 そこへ別の種のクラブタイプであるボトムクラブ達もやってきて湖雪竜を湖へと引きずって行った。


 バッシュは俺達を向こうの岸まで運ぶと言っていたが断った。アイが濡れたくないそうだ。



 それから湖の周囲を歩いて反対側へ行くと子供達三人が待っていた。


「あの!先程の戦い、見てました!俺達も召喚士として冒険に出るんですが、お話を聞かせてください!」「「お願いします」」


 俺とアイは顔を見合い笑い声をあげる。


「俺達の話で良ければいつでも」

「「「有難う御座います」」」



 その少年少女達は15と16歳で湖の先の町から来たそうだ。


「この辺には魔物も多いのでいつも訓練に来てます」

「偉いじゃないか」

「君達は召喚士なんだよね?何と契約してるの?」


 三人共、召喚士でそれぞれ別のパーティを組んで競い合うのが目的だと。


「俺はククルスです」

 ククルスは鳥獣タイプで、人を乗せられる程の大きい鳥だ。


「僕はタルワールと」

 人間と同サイズの鎧の召喚獣。


「私はタイニードラゴです」

 90センチに満たない小さい竜。だが魔力が高い。


 皆それぞれ自分になった者と契約しているようだ。


「町へ戻る前に腕を見てみたいんだがどうかな?」

「はい!喜んでやらせてもらいます!」



 平原をさ迷っているとゼリータイプの魔物がいた。四体いるがどう動くか楽しみだ。


 先攻したのはタルワールだった。続いてククルス。遅れてタイニードラゴ。どうやら召喚に手間取ってしまうみたいだ。


 タルワールの動きは大味で一振りが大きく隙がデカい。しかもそれを見ているだけの少年。


 ククルスの動きは良かった。主の思い通りに行動している。信頼関係が良く出来ている。


 一方のタイニードラゴはめんどくさそうにゼリーを叩いている。それで反撃のビンタを食らってキレていた。挙げ句に一面に雷の雨を降らしたのだ。


「またかよリン!」「これじゃ僕のタルワールに当たっちゃうよ」

「ごめんなさい!」


 主に従わないと言うより反抗的な態度を取りたがっているように見える。



 そのままの言葉を彼等に伝えた。

 そして召喚獣頼りなのが一番召喚士らしいがスタミナ切れのときのことも考えさせた。


 彼等は真剣に聞いている。意見を出し合い、俺達にも色々と聞いてくる。


 しかし、彼女だけが空元気だ。

 あの子は同じ女性のアイに励まして貰おう。


 そして日が暮れてきたので、町へ行くことにした。







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