表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
66/308

第65話 男のロマン

 


「このデカいゲートって開くのかよ」

「所々傷ついてるね。あの悪魔も開けようとしたのかな」

「だろうな。まだ新しい傷だし」

「うーん、でもどうやって…あっ!ここに穴あるよ!見て!」

「二穴?鍵穴か?」

「アーシェから貰った鍵入るんじゃない?」

「あ!そうか!」


 アイテムボックスからコの字の鍵を取り出した。

 その鍵を穴へと入れてみると、ピッタリとハマったのだ。その鍵はゲートと同化し消えてしまったが、ガコンッと音が鳴りゲートが解放されていく。


「すげぇ。まさに古代文明だな」

「こんなの一生に一度かも」


 ゲートが完全に開いたのだが、中は真っ暗。


「入るぞ」

「サキどうぞ」

「…」


 ゲートのレールから1歩中へ入るが暗くて奥が見えない。

 恐る恐る進むと無機質な声が聞こえた。


「警告。現段階で07のマスターは存在しません」

「は?」

「声紋確認しました。現時点をもって貴方を07のマスターと登録しました」

「いやいやいや、俺のこと?」

「警告。この登録破棄はマスターの死亡が確認された場合のみです」

「答えになってないんだけど」

「話者の認識により起動いたします。起動いたしますか。実行中…」

「実行中ってまさか!!?」

「クリア。起動します」


 辺りが明るくなり、目の前に10メーターはある機械兵があった。


「サキ…これって機械兵よね?」

「!ビックリさせんなよ。これ起動したぞ」

「嘘!?なんで!?」


 機械兵の眼に光りが灯った。

 俺とアイは身構え、数歩下がると機械兵が片膝を付き此方を見つめてきた。


「声紋、網膜、一致させます。クリア。容姿による識別、クリア。お帰りなさいマスター」

「俺と契約したのか?」

「これよりGF-07はマスターの命を全うします」

「あ、ああ。よろしくな…名前はないのか?」

「コード・ネーム=バルディエルの名を受けています」

「よろしくなバルディエル」

「登録完了。次作戦まで待機モードに移行します」


 姿を消す際、頭の中に情報と口上が流れ込んできた。


「凄い!アーティファクト獲得しちゃったじゃん!」

「とんだめっけもんだったな。しかしカッコ良かったなぁ」

「うんうん!今度乗せてもらおうね」



 新たな召喚獣?と契約し、遺跡を後にした。










[GF-07 バルディエル]

 遥か昔に造られたとされる機械兵。黒と灰色の装甲色。

 自我をもち、ありとあらゆる戦況にも対応出来るだけの武装がある。

 マスターの命を一番とする。

 因みに型式のGは地上戦、Fは初期モデル、後の数字は開発順である。

(頭部は凹のゴーグルタイプ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ