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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第52話 対火竜

 


「元気でね、また逢える日を楽しみにしてるね」

「うん、ハイレーンも元気でね」


 ハイレーンとヒールラント、ミィに街の人々に別れを告げ、次の街へと旅立った。




「どうした?感傷に浸ってるのか?」

「ちょっとだけね。また二人旅かぁと思ってさ」

「嫌なのかよ」

「一人でサキのおもりが大変なだけ」

「お互い様だな」


 悪口を言い合い進んで行くと、辺りの緑が段々と白くなっていく。


「雪だ。今年は始めて見るな」

「寒いわけよね」


 薄く道に積もった雪の上を歩いていると、その雪が無くなってあちらこちらに水溜まりが出来ていた。


「なんでこの辺雪がないの?」

「急になくなったな。気温が高いのか?」

「ねぇ!あそこ燃えてる!」


 アイの指差す方向に火柱が上がっていた。


「なんだあれ?行ってみるぞ!」

「うん!早くしなさい。サキオジサン」

「まだまだ若いもんには負けんよ」


 火柱が上がった所へ近付くと、大きな影が魔獣を貪っていたり。


 火竜だ。

 街から出て半日、さほど遠くない距離に竜がいる。しかも火竜は好戦的で人間、魔物も分別なく襲う中級種の竜だ。


「ファイアドラゴン!?」

「あれはマズイだろ!ヤツは人間も襲うぞ。ほっとくと街へ行ってしまうかもしれん」


 アイは新たなに手に入れた盾を構え、剣を取り出し先行する。


「まだ万全じゃないんでしょ?先に行くよ」

「そんな先走るなよ」


 俺達に気付いた火竜が咆哮を上げる。


「グォォォッ!!」


 近付くアイに向かい、炎のブレスを吐き付けた。しかしそのブレスは盾に阻まれアイにはダメージもすす汚れもない。


「この盾スゴいよ。物凄く性能が良い!うん!スゴい!」


 語彙力…

 ブレスを吐き終わった火竜にアイが水魔法を唱え、滝のような勢いでぶつけた。水圧により後方へ吹っ飛んでいく火竜。2射目は雷魔法の矢を射ち、火竜を追い詰める。


「濡れた体には効くでしょう!」

「やるな」


 だが倒れない。距離が開いた俺達に低空飛行で距離を詰め、大きく口を開け放ち火を吹く動作を開始した。


 俺はアイが交戦している最中に喚び出したシュヴェーラをその口の中に放りやる。

 剣が幾本も刺さった口を反射的に閉めてしまった火竜は口の中で爆発が起こった。


「あの剣って爆発したっけ!?」

「違うだろ。ブレスを吐き出す直前だったからだろ」


 そのまま力尽きた火竜は倒れこんだ。

 これでも安心は出来ないので首を斬り落とした。


「でもなんでこんな所にファイアドラゴンがいるんだろうね 」

「普段は山の火口付近を根城にしているんだがな」

「でも消えないってことは召喚獣じゃないんでしょ?」

「ああ。悪魔と契約しているヤツ等も倒されると消えてたから違うだろうな」


 食いぶちを求めて来たのか、他の何かの影響か定かではないが俺達は前へ進むことにした。







[火竜]

 ファイアドラゴンと呼ばれる中級種。

 4メーター程の身体に朱色の鱗をもつ。竜の中でも好戦的で、特に縄張りに入った者は容赦なく襲う。

 魔法は使わないが、ブレスによる炎攻撃は強力。たまにエサとなる魔獣の肉すら灰にしてしまい、食事にありつけないこともあるそうだ。



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