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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第44話 蛇から邪へ

 


 ジルコートの魔法による攻撃は蛇神竜を追い詰める。

 蛇神竜も連続魔法を放つ。ジルコートに魔法を射たす時間を与えないつもりのようだ。


 俺はジルの援護に徹している。ハンドガンで実弾を射ち出して鱗を貫いてはいるものの効いてる様子がない。


「やはり眼を狙うしかないがどうしたものか…ジル!叩き落とせ!!」


 ジルコートが蛇神竜にのし掛かり、地面へと叩きつけた。

 蛇神竜が土煙から顔を出した瞬間、その眼に弾をありったけくれてやる。


 しかし、上に乗っているジルコートを跳ね退け飛翔する。


「致命傷にもならねーのか!?」


 弾はもうない。後は魔力弾で応戦するだけだが、悪魔が残っていると思うと中々魔力を使う考えには至らない。


 白竜から道連れに気を付けろと念話が届く。どうやら一体を沈黙させたようだ。


 二体目も白竜、黒竜、アイによりその後すぐに倒された。


「やるな。アイ!さすがだ!」

「白竜とノワのお陰よ!」


 そう叫び合った。



 雷竜雲竜とエルフ二人もそろそろ片付くだろう。此方もジルが畳み掛けており、決着も時間の問題だ。

 と考えていると、突如三体の蛇神竜が天高く舞い上がり闇夜に消えた。



『ワタクシの可愛いアンピプテラ達を相手取り、ましてや勝るほどの実力とは恐れ入ります。ですが余興は終わりにしましょう。アンピプテラの真の力をお見せします』


 薄暗い街の大通りから悪魔がそう言いながら歩み寄ってくる。


「やはりお前達悪魔が元凶か!!」


 歩みを止めた悪魔が空を見上げる。


『ええ。もう十分な力を得ることが出来ました。仕上げにこの街を頂こうかと思いましたが、このような邪魔が入るとは』


 此方を向き直し、続けた。


『これで終わらせましょう。ワタクシは世界に出るのです』



 空が赤い光りに満ちた。三体の蛇神竜の影が映し出される。その三体は絡み合い、一つの何かへと姿を変え、地上に降り立った。


『どうですか?驚いたでしょう。これこそが真の力、真の名。ワタクシのアジ・ダハーカ』

「バカな!三体を融合させたとでも言うのか!?」


 俺達の前に降り立ったのは三つ首を持った黒紫の巨竜だった。








[邪竜神]

 アジ・ダハーカ。

 ?級。三つ首に4枚の翼、その巨体を支える太い脚、どんなものでも切り裂ける爪とそれを振るえる腕を持つ。尾の一振りで街は薙ぎ払われ、羽ばたいた衝撃で全てを吹き飛ばす。



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