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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第41話 白竜再臨

 


 光りの中から現れたのは漆黒の鱗、蛇の様に長い身体に翼を持った上級竜種が五体。


「アンピプテラ…」

「神話の竜でしょ!?なんでいるのよ!」


 アンピプテラは神話に登場する神に背き、最後には追放されたと伝えられている。

 東方竜とも西洋竜とも違い手足は無く、蛇に翼を生やした姿である。


「こんな化け物を五体も喚べるとは…」


 戦う前から力の差は歴然であると思い知らされる。


「サキが弱気になってどうするの!?やるんでしょ!?」

「サキ、アイ。私もやるわ」


 瀕死のヒールラントに回復魔法を掛け始めた。どうやら上級回復魔法も得ているようで、みるみる傷口が塞がっていく。


「ハイレーンよ、助かった」

「ヒールラントだな。力を貸してもらうぞ」

「逃げないと言うならば力の限り協力させてもらう」

「ヒールラント、エリーはどうしたの?」

「やられた…」

「エリーってウォードックのことか?」

「ああ。俺はアイツの仇を討ちたい!」

「ならば行くぞ!」


 俺はアイテムボックスから雷竜達から貰った珠を取り出し、放り投げた。

 すると珠から黄色と黒の煙が発せられ二体の竜が現れる。


『早き喚び出しだなイカヅチの』『逆に待ちかねたぞコクウンの』

「あれに対抗出来るか?」

『容易い。のぉイカヅチの』『この勇姿を目に刻むがいい』


 そして俺とアイは顔を合わせ頷き、召喚口上を唱えた。


『降臨せよ!銀竜 ジルコート!』

『おいで!黒竜 ノワルヴァーデ!』


 これで四人と四体の竜、そして白虎。だがこれで万全とは言えない。

 俺はもう一体の召喚獣を喚び出そうとしたとき、闇に染まった空から真っ白な翼を羽ばたかせその者が俺達の前へと出た。


『「白」』

「今回だけ、力を貸すわ」

「ありがたい!」


 これで五体の竜に五体の竜をぶつけられる。

 そして俺達もいる。勝機が見えてきた。


 その進行を食い止めるべく、剣を振るう。






[蛇神竜]

 アンピプテラ。蛇に翼を生やした姿をしている。上級種に位置し、主な攻撃方法は豊富な魔力による多彩な魔法攻撃。

 現代では神話でのみ語られている。


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