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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第31話 獣道

 


 当初予定していた街とは違う街を目指さなくてはならなくなった。

 白竜の話では程近い所に渓谷がある街、そしてこの先、当てはまるのは山の反対側の草原を抜けた先にクレバスの街で間違いないだろう。

 カオダルマはここでお別れし引き返してもらった。


「良い体験出来たな」

「ほんとよねーまさかカオダルマが仲間になるなんて」

「そっちか!」

「あっ ホワイトドラゴンの話ね」

「美しかった。あれをお目にかかれるとは」

「ジルに怒られるよ」

「…まぁカオダルマには助けられたな。この地方に来るときはお土産でも持っていこう」



 カオダルマがいないので獣道をひたすら下るしかない。だがその先に何か大きなモノが通った道があった。


「何が通ったんだ」

「ドラゴンじゃない?」

「白竜か?あの竜達以外にいるとは思えないが」


 俺達は警戒しながら進む。


 しかし何事もなく、日が暮れ始めたので野営の準備をし始めた。


「今日何事も食べる?」

「肉あんの?あれば焼いてくれ」

「はいよー」


 焼き肉を所望しアイが焼きはじめ、そろそろ食えるなとそんなことを思っていたら、あの道から気配を感じた。


「アイ!何かいるぞ!」

「 信じらんない!もう夕食だってのに」


 ソイツはメキメキと邪魔な木を薙ぎ倒しこちらに進んでくる。

 そして焚き火の灯りに顔が照らされた。


「グランドザウラーじゃねーかあれ」

「肉は死守するよ!もう少ないんだから!」


 グランドザウラーは2足歩行の恐竜タイプだ。どうみても肉目当てで、俺ではなくアイを見ている。ここで暴れられたらテントも道具も潰されてしまうため下手に動けない。

 どうしたもんか。


 アイを囮にするしかないな。








[グランドザウラー]

 恐竜タイプ。リザードタイプと恐竜タイプの違いは2足歩行か4足歩行かの違い。そして竜種とも違う。

 グランドザウラーは強靭な顎を持ち、長い尾を用いて攻撃してくる。頭はデカイが知能は低い。


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