表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
29/308

第29話 対幻影竜

 


 この一帯は見渡す限り禿げている。まるでカオダルマの頭部のように寂しい。


「何もいない」

「「いるいるだろ いなくない?」」


 カオダルマが上?を見てぼやいている。

 目を凝らすと空に歪みが生じているのが分かった。


「まさか幻影竜か」

「ミラージュドラゴンなんて珍しいじゃん」


『何しにきた人間』『そんな醜い魔物を連れてくるとは』


 声が頭に響く。


「俺達は白竜の話を聞いてここに居るのではないかと立ち寄った。ここに居るのはお前達だけか?」


 その問いに三体の幻影竜が姿を現す。


『白竜だと?』『白竜などここにはおらん!』「人間よここには我等しか居らぬ。立ち去れ」


 やはりいないのか。


「「うそうそだ うそついてる?」」

「なんだと?達磨の魔物よ、我等を疑うのか」

「「はくのにおいにおうぞ くさい?」」

「だそうだが」

『小賢しい!』『人間が噛み砕いてくれる!』「黙れ。疑うなら力づくで聞き出してみるかの?」


 幻影竜の問いに少し悩み、頷いた。


『『強がりを!』』「良かろう。では行くぞ」



 カオダルマが風魔法だか何だか物凄い吸引力で幻影竜を口に引き寄せている。

 俺達は二人一組で挑む。

 幻影竜は中級だが身体は人間サイズしかないので肉弾戦がしやすいほうであるが、その牙と爪による破壊力は高い。

 アイが魔法、俺が剣で何回か斬りつけたが止まらない。爪の一撃も重く剣が折れる勢いだ。

「ライトニール!」アイの魔法が直撃するがまだ墜ちない。


『この醜い魔物がっ!』『上手く飛べぬ!』


 俺達二人を相手どっていた幻影竜がカオダルマに飛んで行き尻尾で弾き飛ばした。これにより二体もカオダルマの吸引から解放されてしまった。


「チッ!ジルを喚ぶ。援護してくれ」

「早めにね!」


 俺は召喚口上を唱え銀竜を喚びだした。



『『銀竜』』「おお銀竜殿!」

「え?なに?マスターどういうこと?」

「え?」

「え?」


 何故か戦闘が終わった。幻影竜達に敵意がなく、静かに地面へと脚を着いた。


 カオダルマも無事みたいで何より。






[幻影竜]

 ミラージュドラゴン。

 全長は中級種でありながら尻尾を含めても人間サイズしかない。しかし、その身体に比例するかの如く、爪の斬撃、顎の強靭さは上級種に匹敵するほど。空間を歪ませ、姿を消す事柄出来る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ