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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第28話 犬の如し

 


 雨が上がり、カオダルマと共に竜の住処を目指すことになった。

 カオダルマ曰く白竜ではないというのだが竜であるのは間違いないようだ。


「変な気分ね」

「全くだな、前のカオダルマは人を見たら逃げ出していたが」

「なつっこいオヤジって感じ」

「アイなら乗れるんじゃないか?」

「それは止めとく」


 先程、乗れと言うので乗ってみたらその場から動けなくなってしまったのでこうして三人?で歩くことにした。



「「みえたみえる みえない?」」

「あれか」


 荒野から草原、その先には緑豊かな一つの山がそびえ立つ。


「案内ご苦労。ここまででいいぞ」

「「いくいきたい いって?」」

「オヤジになつかれても嬉しくないんだけどな」

「全くね」

「命の面倒まで見れないぞ」

「「おれもつよいよわくない つよくない?」」


 つよいらしいので連れて行くことにしたものの不安なのは確かだ。


 この山は名前もなければ頂上へ続く道も、更に言えばこの山へと続く道もない。此方側から人が立ち入ったようは後は見られず、何処から入るか悩んでいると。


「「くうくらう くえる?」」

「「くえるテュポーン!!」」


 !?カオダルマが空間魔法を唱えた。

 そして前方の木々がなくなって道が出来ていた。


「カオダルマ!それやったら竜に怒られるかも知んねーぞ」

「「おいしくないおいしいな まずくね?」」

「じゃ止めとけ。転がって道作ってくれよ」


 転がる達磨。跳ね回って移動するよりしっくりくる。


 山の中に入りすっかり辺りも暗くなってしまったので湖がある開けた場所で朝を迎えることにした。



 夜は見張り、昼は道作りとカオダルマのお陰で快適に進むことが出来ていた。

 そしてその竜がいるとされる頂上付近へやってきた。



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