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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第244話 見えざる鉄槌

 


 コイツと組んでからは冒険者ランクもみるみる上がって気付いたらSランクになっていた。

 ランクには興味なかったが、悪い話ではないし色の称号[青漆の審判]も授かった。

 巷ではジャッジメントハンマーと呼ぶ者もいた。


「ターゲット確認。目測距離9000メーター、やれるか?マティアス」

「了。戦闘モードへ以降」


 いつものように片膝を突いてライフルを構えて、トリガーを引いた。

 俺も再びスコープを覗き、敵に命中したかを確認する。


「見事だ。残り2体、頼んだぞ」

「了。継続」


 残る2体も討伐完了。


 ギルドへ向かい、報告を済ませて去ろうとしたら、突然呼び止められて直ぐ様次の任務へと駆り出された。

 目的地はマティアスの脚なら直ぐに到着出来る距離にある王都だった。


「大竜か。噂には聞いていたが、本当に現れたんだな」


 街の門を抜けて、マティアスを喚び寄せると俺は肩に乗せてもらって目的地まで走ってもらうことにした。


 王都から外れた草木が生い茂る山の中、距離にして12000メーターといった所か。

 俺達はそこに陣取り、ターゲットを捉えていた。


「ウルツァイトにブラウン?流石にこの距離じゃ鮮明には見えんか」


 着いた時には既に2竜が激嵐竜と対峙し、こちらの攻撃のタイミングを伺っていると、ブラウンドラゴンがやられてしまい、次の攻撃でウルツァイトドラゴンが致命傷を負わせられてしまう。

 ソイツの後方の王都までもが崩落させられた。


「ターゲットは激嵐竜だ。いけるな?」

「了。確認完了。修正…」

「どうした?」

「熱源反応有。急速接近中。熱紋照合…該当有。GFシリーズト酷似」

「機械兵ってことか」


 俺は自分のスコープを覗き、マティアスが言う方向を見ると、1機の機械兵と竜3体の姿が確認出来た。

 すると、機械兵のライフルが放たれて激嵐竜に直撃してブレスの軌道を変えていた。


「やるな、あの機械兵。援護に入るぞ」

「了」


 マティアスが射撃態勢を取り、光学スコープが起動する。











[MF―9sc マティアス・スナイパーカスタム]

 新型と比べて出力や機動力が、圧倒的に劣る旧シリーズモデルであるMFの機械兵を戦場で活かそうと改修されたのがスナイパーカスタムだった。

 超望遠光学スコープとセンサーを追加し、尚且つ機体制御連動照準システムによってデータ上では10000メーター

 まで92%の命中率を叩き出した。

 武装は、バックパックに追加されたエネルギータンクと接続されるロングレンジスナイパービームライフル(大気熱の影響などの状況に応じて実弾とビームの二種類を使い分ける)と接近用のピストルとハンドグレネードである。





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