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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
252/308

第242話 それでも無事なら

 


 その日の内に町の宿へと着いた俺達は、3日の休息を取ることにした。

 その間、ブランはずっと人の姿で召喚されっぱなしであるがアイにスタミナ回復魔法を定期的にかけている為、一応は元気のようだがテンションがおかしくなりつつある。


 その間にブランから残りの大竜について話を聞いた。

 俺達が討伐したのは3竜、残るは激嵐竜、爆炎竜、源海竜、源陽竜の4竜であったが、源海竜と源陽竜の噂は聞かないようだ。

 そしてコイツ等が大昔に倒された筈なのに何故復活したのかも解らないと。


「おい、ぎ、サキ!帰ってきたぞ!」

「おかえり」

「「おかえりなさい」」


 俺達が部屋で談話していると、ギルドへ行っていたロイが帰ってきた。


「ビッグニュースだ!爆炎竜が金皇竜と赤竜等によって討伐されたらしい!」

「マジか!」

「赤竜ってエリュかな?」

「お知り合い?」

「うん、王都で私達を逃がす為に働いてくれたの」

「そんな事があったのね」

「アンタ達、苦労してんな」

「それはいつの情報なんですか?」

「2日前のようだな。冒険者の2名が報告してすぐさま他のギルドへも広めたってよ!後よ、竜胆の2竜も居たらしいぞ!」

「「「え?」」」

「ん?どうした!?」

「サキ、まさか…」

「ベナフとムアン…だよな?」

「その可能性が高いわね」

「なんだ?知ってる奴なのか!?」

「多分…それで竜胆竜は生きてるんですか?」

「居たとしか聞いてないからなぁ、多分生きてんだろ!アンタ達の知り合いじゃそう簡単には死なんって!」


 エリュテイアも金皇竜も居たとすればあの2人も無事なはずと考えることにした。

 これで残すは風と闇と光の大竜だ。

 その中でも風の大竜である激嵐竜の出現場所をある程度掴めたと、ロイがギルドから有力情報を持ってきてくれた。


 次の目的地が決まった俺達は、その日の昼までに準備を済ませてその国を目指した。


「その前にブラン」

「なんですか?」

「そろそろ1回解除しような」

「何故です?」

「主の顔を見てみろ。ずっとニヤニヤして可笑しくなってきてるぞ」

「あ…で、ではまた後程」


 ブランは勝手に解除して逃げ出した。











[激嵐竜]

 最上級風魔法を簡単に打ち出すことが出来る大竜、シュツルムドラゴン。

 その風魔法で作り出す台風は、全てを薙ぎ倒す程の破壊力を有する。

 西竜型であり、氾濫竜を越える大きさがある。










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