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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
251/308

第241話 遮られた光り

 


「大丈夫?痛くない?」


 人型になったブランに回復魔法を掛けて貰っている俺の顔を、アイが覗き込んでくる。

 因みに、バルディエルとニエーバは解除してある。


「ああ、痛くはないが…」

「視力ですね?すみませんが私でもこれが限界です」

「嘘…サキ、ごめんなさい。私のせいで目を…」

「気にするな。避けきれなかった俺が悪いんだから」


 そう、俺の左目に視力はなかった。

 ブランの力で、顔の傷はあまり目立たない程再生したものの、視力だけは戻らなかったようだ。


「でも…」

「ありがとな、ブラン。アイももう気にするなよ。今度は守ってもらうから」

「うん。絶対守るからね」


 そんな俺達の下にロイ・キリシマが近付いてきた。


「銀翼よ、大丈夫か?」

「はい、なんとか」

「アンタ達のお陰で大竜を倒すことが出来た。礼を言う、ありがとうよ!」

「こちらそこ。ロイさんが居なければやられていました」

「俺の名前を知っているとはな。そんなに有名か!」

「暁の戦陣って有名人よ。冒険者で知らない人は居ないんじゃないかしら」

「そうかそうか!こりゃ嬉しいねぇ!」

「ところで、橙はどうしました?」

「白竜は随分とべっぴんさんだな!ああ、ジンガの奴は解除したよ。体力はあんだがリシャールを出したら流石の俺も限界ってもんよ!」

「そんな風には見えないね」

「これでも無理してるんでな!んで、アンタ達はこれからどーするんだ?」


 ロイがそう尋ねてきて、アイはブランを見るも、他の大竜の居場所は掴めていないようだ。

 しかし、大竜騒動が終わるまでは協力を惜しまないと申し出てくれた。

 俺達にとっては有り難い話であり、ロイも俺達と一緒なら確実性が増すと言って、次なる大竜討伐も協力してくれるとの事だ。


 一先ずは街へ向かい、休息と準備を整えなければならない。






『神は何を企んでおられるのやら』

『我等が知る余地もなかろう』

『悪魔達に玩具を与え、更には覚醒まで赦している』

『それも何か理由があっての事だろう』

『兄弟よ、もう良いのでは?』

『そうさな。ガブリエルに先を越されても面白くない』

『調整も終わって万全だ』

『コイツがどう働いてくれるか楽しみだ』

『では『全ては王の為に』』



















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