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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第25話 魔界の門兵

物凄く嬉しいことに、評価をいただきました!

評価してくだって誠に有難う御座います!

 


「やった!やったぞ!!見たか悪魔め!!」

「良いタイミングだったなガモフ」

「当然のこと!」


 オルトロスに目をやると未だに暴れ回って消える気配がない。召喚主の意識、又は命を奪うと召喚獣は消えるのだが、どうやらこっちの召喚契約とは違うようだ。


 ジルコート、エアール、機械兵と三体をぶつけているにしても善戦しているとは言い辛い。オルトロスのパワー、タフネスは相当の物のようだ。


「ジル!来てくれ」


 俺はシュヴェーラを解除し、ジルの背中に乗る。


「オルトロス強いわよ。何か策でもあるの?」

「弱体化させられるかも知れないがやってみないと分からん」


 とハンドガンを取り出し、普段空のマガジンに弾薬を詰める。


「その弾で貫けるとは思えないけど」

「その為にジルを呼んだんだ。アイツの頭の正面に飛んでくれ」

「そーいうことね」

「アイ!援護を!」

「りょーかい!」


 俺が前に出るまでアイには援護を任す。大剣を振り回すオルトロスの猛攻を避けながら片方の頭部正面へきた。


「1弾5万したんだから効いてくれよ」


 トリガーを引き、眼を貫いた。


「オオォォォォ!!」


 大剣を落とし、両手で片側の顔を押さえ悶えている。がら空きのもう片方の面に弾を打ち込めた。


「ギィィィィィ!!」

「グラテル!引き戻してくれ!」

「わかった」


 ジルの背中から離脱し、三体に攻撃を託した。

 エアールのストームが襲い、機械兵の背中の大型キャノンが射たれ、ジルコートのブレスが止めとなり、禍々しい光りが宙に舞い消えていった。


「倒した」「あんなデカイのを俺達が!」「ほんと奇跡みたい」


 皆が興奮しながらもホッとしている。犠牲は0で済んで良かった。


「ありがとなジル」

「良い機転だったわ」

「貴重な弾だったんだけどな。仕方ない」



 各々が座り込み談笑していると、俺に召喚士の二人が話かけてきた。


「さすがは噂の銀翼」

「先程は有難うございました」

「知っていたのか。こちらこそ礼を言いたい」

「色付きは覚えるようにしてるんだが顔を見ただけじゃ分からんからね、紹介がまだだったな。俺はハーキュリー、こっちは弟子のルガだ」

「ハーキュリーって確か…」

「白の騎士、ホワイトナイトね」

「アイに教えられるとは」

「バカにしてんの?」

「だから古の術式を持っているのか」

「ああ、あれは偶々手に入ったんだが、如何せん消費が激しくてな。もっぱら魔法ばかり使ってんだよ」

「そうだったのか。それで聞きたいことがあるんだが」

「悪魔の事か?」

「そうだ。二人共オルトロスを知っているような感じだったな」

「ああ、前にも遭遇している。アイツと悪魔のせいで幾つもの街が廃墟と化したんだ。どれも同じ悪魔とは限らんが」

「やはり此方でも被害がデカイのか」

「ハイやアークの召喚獣なら悪魔共々どうにかなるがロードだと仲間を集めんとどうにもならん。先程の悪魔はロードに見えたがよく伐てたものだ」

「あーいうなりたてはアークと変わらんからな。連携が取られれば問題ない」

「そうか、また俺達は他を回る。また縁があったら会おう」

「その時も宜しく」



 森を抜け二人の師弟と別れ、5人組と共に街へと戻る。







[オルトロス]

 全長15メーターはある二つの頭を持つ巨人。

 巨体に合った大剣を振り回す。素早さこそ無いが、パワーとタフネスは尋常を遥かに超える。




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