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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第236話 見下ろす大地

 


「それより、なんか雰囲気変わったよね?」

「それより!?」

「確かに神々しくなってるな」

「へぇ。私は初めて見たわ」

「アナタ達ねぇ、まぁ進化したから当然です」

「白竜も進化したのか!?」

「ええ、白真珠に。私の事より銀の新たな姿を見たかったのに、貴方は…」

「ジルにはすまないと思っている」

「ノワも進化したよ」

「知っています。見てましたから」


 白竜改め白真珠竜はずっと俺達に幻影竜を付きまとわせてその眼を通して見ていたらしい。

 俺達人間は分かるが竜であるジルコート達も欺ける幻影竜は一体…

 しかし、気になったのが幻影竜は3体いたはず。

 その理由は白真珠竜と2体の幻影竜が大竜と戦ったことにより、2体が殺されてしまったのだ。

 囮になって白真珠竜のことを逃がしてくれたと。


「憎き大洪…自分がこれ程までに無力なモノとは…進化を果たしても私の力は遠く及びませんでした。ですからアナタ方のお力を貸して貰いたいのです」

「わかった。と言いたいが、今の俺達は足手まといにしかならないぞ」

「それでもお願いしたいのです」

「サキ、私は大丈夫だよ」

「私も問題ないわ」

「…よし、じゃあ案内頼むぞ」

「ありがとうございます!と、その前に…」


 白真珠竜はアイの目を見ると、うんと頷きとんでもないことを言い放った。


「貴女と契約します」

「えー!!?私!?」

「はい。そちらの男性と契約すると銀に怒られるので」

「それでも怒られそうだけどな」

「良いことじゃない。白竜なんて伝説の竜種よ?」

「ノワに怒られないかな?」

「私が言い聞かせます!ですから、宜しくお願いします」

「ノワには強気だな」

「何か言いました?」

「いーえ、何も」

『我からもお願いしたい。どうか、白様を守って欲しい』

「わかったよぉ。私で良ければ宜しくね」

「はい!真の名はブランです。貴女にこの名を預けます」


 真名を言うと、お互いに契約の印である紋章が浮かび上がり契約が成立した。

 そして俺達は、ブランとニエーバの背に乗り大竜のいる地を目指す。


「その大竜ってどんなの?」

「大洪…氾濫竜と呼ばれる巨竜です。昔、 此岸に倒されたはずだけどどういう訳か復活を果たしたのです」

「悪魔が関係してそうだな」

「多分ですが。詳しくはなんとも…あ、主は疲れたら言って下さい。スタミナを回復させます。ついでにアーシェさんも」

「さすがだね」

「ああ」


 数日後、俺達は見覚えのある地へ足を踏み入れた。













[白真珠竜]


 ヴァイスパールドラゴンと呼ばれ、白竜が進化した姿。

 上級種を超えた存在で、白竜と真珠竜の間に産まれたブランと過去に一度目撃されたその2体のみである。



[氾濫竜]


 アルヴィオーネドラゴン。

 30メーター級の巨体と全てを呑み込む大洪水を引き起こすことから海神の怒りとも呼ぶ国がある。

 大昔、バハムートとニーズヘッグの三つ巴の闘いをしていた。



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