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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第222話 同じ旅路へ

いつも読んでくださり誠に有難う御座います。

感想や意見等御座いましたら気軽にお申し出下さい。

 


 アーシェも助け出した住民達にシェルターの話を聞いて数人を引き連れて俺達と合流した。

 ルナも喚び出して、崩壊していない建物を検索していたみたいだ。


「あら、貴方、人じゃないわね?」


 デポルラポルが警戒してアーシェの前に出たことで気が付いたらしく、ベナフに向けて言い放った。


「お、悪魔とフェアリーと契約してるのかぁ、俺はベナフ。見ての通り旅人さ」

『羊の主、この人は竜種』

「まーたなんでバラすのさ」

『でも害はないから』

「そうそう、俺は人畜無害なドラゴン」

「そうみたいね。サキさんが連れてきたんでしょ?」

「なぜ分かった」

「いつも拾い物してくるのは誰かしら?ね、アイさん」


 アイとアーシェはクスクスと笑いながらベナフに自己紹介をしていた。



 真面目な話、シェルターに避難した人達は安全ではあるがずっとこのままと言うわけにもいかないし、近くの街まで送り届けると言うのも不可能な話である。

 数人ならいざ知らず、何百人なんて俺達だけじゃ守り切れる訳がない。

 そこでベナフは人化を解いて隣街までひとっ飛びしようかと申し出てくれたが、ギルドに所属しているどころか身分を証明出来る物も持っていない。


「ならカルテスに行ってもらうわ。人語も話せるし、何より私の相方で有名だもの」

「ああ、そうか。それならジルにもお願いしよう」

『それはダメ』

「なんでだ?ノワ」

『私も銀も、姿が違う。まだギルドに認証されてない』

「あー、そう言えばノワもジルもまだだったよね」

「だったな。ならアーシェ、お願いするよ」

「任せて」


 アーシェはカルテスを喚び、隣街まで救助要請に行ってもらうことにした。

 アイがノワルヴァーデの維持に限界が来たため、アーシェには残って貰い、俺達は街に残っている残党の始末と住民の救助を再開した。


「いやーしかし凄いね」

「何がだベナフ」

「君達みんな竜種と契約してるなんて。上級連中は頑固者多いのに」

「俺の場合はたまたまだったけどな」


 ベナフから敬語は止めてくれと言われたのでタメ語に変えた。俺も敬語は苦手なのでその方が楽だ。



 街の至る所まで歩き回り悪魔達を片付けながら人を探して終わりを迎えて来た頃、飛行タイプの召喚獣に乗った先行隊が来てくれて俺達の仕事は終わった。


 人々から労いの言葉を貰い、その場を後にした。もちろんカルテスも褒めあげた。

 ベナフもここでお別れかと思いきや、俺達の旅に同行したいと言い出したのだ。

 旅の目的を話したうえでの申し出だったが、ベナフ曰く「アイツ等、人の旅ばかり邪魔するから嫌いなんだよ」とのことで戦闘にも加わってくれるとのことだ。

 アイとアーシェは歓迎すると言うことなので、パーティに新たなメンバーが加わった。










[現パーティ]


 前衛にはサキをメインに各々の召喚獣。

 アイは攻撃と防御のオールラウンド。

 アーシェは召喚獣任せの後衛だが、無限に近いスタミナで召喚制限が殆どかからない為、複数を喚び出して臨機応変に対応している。

 ベナフは人化のまま戦闘に参加しているが、水魔法は強力でたまに土魔法も使っていた。相手を閉じ込めたり自分や味方の周りに水の渦を作り防御面でも頼れる存在。







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