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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第23話 対氷竜

 


 緑の森に相応しくない薄青い鱗を持つ竜、氷竜。

 小柄であるが故に素早く、魔力も高い。森にいるはずもないコイツが居ると言うことは喚び出されたのは間違いない。


 先に交戦していた冒険者二人はサラマンダーを盾とし氷竜の魔法やブレスを防ぎながら戦っていた。アイにその二人を守るよう伝え、ガモフに攻撃を合わすよう伝える。


「加戦する」

「貴方達はギルドにいた」

「挨拶は後だ。アイとガモフと連携してくれ」


 そう冒険者に言うとシュヴェーラを喚び出す。2本の長剣を投げつけ体表を削るが向こうも黙ってはいない。

 口に魔力を溜め、一直線のブレスを吐き出した。まさしくレーザーのように。

 ブレスが通過した軌跡は凍りついている。

 この攻撃によりサラマンダーが力尽き、光りと共に消えていく。


「まだ喚び出せるのいるか?」

「はい!しばし時間を下さい!」


 飛翔している氷竜にガモフやログの剣士達は攻撃手段がない。魔法を使えるものは各々攻撃してもらい俺も前衛でシュヴェーラの各剣を舞わせている。

『出でよ!エアール!』

 その冒険者の召喚士は風魔法を得意とする大鳥型のエアールを召喚した。


 俺は一つ疑問に思っている。この氷竜はあっても3メーター、デカイ影を見たと言う話にしては小さいような気がしてならない。

 もっと別の何かが居るはずと思い、まだ銀竜を呼び寄せてない。

 俺達召喚士は魔力こそ使わないが召喚中はスタミナが減っていき、それが尽きると気を失うことになるのだ。


 召喚士がエアールを喚び、氷竜と交戦させていた時、その背後から黒い人影が現れる。


『アイスドラゴンだけでは可哀想だ』


「悪魔か!!」

『おや、初めまして人間。そしてさようなら』


 その悪魔の前に魔法陣が浮かび上がり、禍々しい光りに包まれ巨大過ぎるほどの双頭の巨人が出現した。


「あ、あれは!」

「オルトロスだ」


 先の冒険者二人は知っているようだ。


「やはりいたか!デカブツ!!」


 そして俺は銀竜を喚び出す召喚口上を唱えた。






[氷竜]

 アイスドラゴン。中級種。

 小柄で魔法による攻撃に長ける。素早さと氷魔法で敵を追い詰める戦術を得意としている。



[シュヴェーラ]

 全ての剣(盾)を喚び、その者の周りを舞う武器召喚。

 2本の片刃の拵え、2本の片手剣、2本の長剣、バスターソード、クレイモア、シールドを有する。


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