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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第219話 対履帯型機械兵

 


 敗けるのか?これほど見事な換装タイプなど今までに類を見ない。欲しい、これこそが私の求める真髄。ここで敗けるわけにはいかん。

 悪魔は不吉な笑みを浮かべながら立ち上がった。


 ニエーバが何かを察してブレスを放とうとしたが、悪魔の真下を含めた周囲一帯を何個もの魔法陣が多い尽くした。


「ヤツを消せバルディエル」

「了解しました」


 ライフルを悪魔に向けたその時、魔法陣からビームが放たれライフルを貫き爆発させた。


「一体何が」

「お前達、一旦離れろ!」


 アイが困惑した顔で俺を見てくるが、俺だって戸惑いを隠せない。

 取り合えず距離を置くことにしてバルディエル達に攻撃体勢を取らせた。


 悪魔の真下から出てきたのは人型の機械兵、周囲に召喚されたのは4機の履帯に人型の上半身が付いた機械だった。


『なんとしても手に入れるぞ。行けウラノス』

「まだ行けるな?」

「問題ありません。任務を継続します」

「ノワ、周りの奴等を焼いちゃって」

『わかった』

「アルバスを喚ぶわ」

「ええ、お願い」


 アーシェは青竜ことアルバスを喚び出して攻撃に加戦させた。


『ほう、機械兵か。面白い!我は2つ頂こう』

『蒼、一体づつ』

「わかった」


 3人の竜はそれぞれ履帯型へと攻撃を開始する。

 履帯型の腕には連射可能なマシンガンと高威力のライフル、背部にはミサイルポットを背負っているのだが、奥の履帯型は他と装備が異なり、マシンガン2挺と2門の大型砲塔を背負っていた。


 アルバスはマシンガンの雨をものともせずに突き進み一番手前の履帯型が構えたライフルを爪で切り裂くと、ほぼ0距離でブレスを放ち1機をあっという間に撃墜させたのだった。

 すかさず横の履帯型へ飛び移り、ソイツが撃ったライフルをかわして真上から胴体に爪を突き立てた。

 アルバスに返り血のようにオイルが飛び散り、それを拭って『他愛もない』と一言呟いた。


 貧乏クジを引いたのはノワルヴァーデである。

 人型はバルディエルに任せて奥の履帯型へと上空から闇魔法を放とうとしたが、先に背部の滑空砲が襲ってきた。

 正確な射撃、時間差による2門の連射でノワルヴァーデは近づくことも攻撃をする時間すら与えてもらえなかった。

 しかし、正確な射撃もズレが生じてきてそれを見逃さなかったノワルヴァーデは炎魔法を放って滑空砲を爆発させ、2挺のマシンガンによる攻撃は残念ながら効果はなかった。

 近づかれた履帯型に抵抗する手段はなく、黒炎のブレスによって破壊された。


 ふとニエーバの方を見やると、履帯型はすでに破壊されていた。


『ズルい』

『飛び出したのは貴女よ』

『蒼の言う通りぞ』


 4機は撃破されたが今だバルディエルとウラノスの戦闘は続いていた。










[GC―63&63c キャバリエ]


 平地及び砂漠戦に特化した機体。

 メンテナンスのしやすさと信頼のある履帯で長らく現役で使われていた。

 速度は97㎞と遅くはなく、全高の低さも相まって被弾率は低かった。

 武装は75㎜マシンガン、105㎜ライフル、6連装ミサイルポットでcタイプの場合は200㎜滑空砲が装備されるが、砲身が熱を帯びすぎると自動制御が追い付かず照準がズレてくる問題もあった。













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