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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第215話 清浄なる空



フラーモが影の中に消えて1分経ったか経たないか、その間影王竜を含めた全員が動きを見せなかった。

この静寂を破ったのは影王竜の苦痛の叫びだった。


「き、貴様ー!!中で!中で何をしておるのだ!ヤ、ヤメロォォォっ!!」


叫びの最中その胴体から一閃の刃が外へと飛び出した後、黒い炎があがりジルコート達は身構えたが、炎が消え去ると共に竜を抱えた竜とその背に乗る人型が空へと駆け出した。


「黒!ジャンヌ!」

『それに青も』

『銀なの?』

「そうよ、黒のことはすぐ分かったのに酷いわね」

『銀、ごめん。青も』

『青を助けてくれてありがとう』

「御3方、まだ終わっていませんよ。早々に終わらせましょう。これ以上マスターを待たせる訳にはいきません!」

「『『了解!』』」


息も絶え絶えの影王竜は最早巨大な影だけの存在であった。

進化を果たし、深淵(アビス)の名を持つのによもや自分より劣る者共に死の恐怖を再び味遇わされるとは思っても見なかった。


「劣等種ごときガァァっ!!」

「もう足掻いても終わりよ」


ジルコートとノワルヴァーデのブレス、ニエーバの光魔法、ジャンヌの持つ聖剣による斬撃が襲い、力尽きていく。


「おのれ、銀竜、おのれ、天竜、おのれ、黒り」

「送ってあげる」


最後にはジルコートの光魔法で浄化して空を覆っていた黒い影が消え、本来の空の色を取り戻した。

俺達も歓喜に震え、竜達とジャンヌを称えあった。


ノワルヴァーデが俺達の下へ青竜を降ろした。眠らされているだけのようだと言うが、目覚めたら厄介そうだと心の中で思っていた。






その様子を竜達に感知されない距離から見ていた者達がいた。

黄金に輝く身体が空を駆けている。その背には一人の男。


「助太刀に来たが必要なかったようだな。帰ろうか、クリュス」

「うん」










[金皇竜]

ゴルドロワドラゴンと呼ばれる黄金色に輝く西竜。

本来は金竜の名だが、かつての救世主を称えて付けられた名である。

見たものを幸せにするという言い伝えが広がり何処へ行っても崇められてしまうため、ひっそりと行動している。







影王竜戦長くなり申し訳御座いませんでした。

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