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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第209話 残骸

更新が遅くなり申し訳御座いませんでした。

引き続き、お読み頂けたら幸いです。

 


「渓谷が見えてきたぞ!」


 目には見えてきたがまだ距離はある。そこで俺とアイは2体の機械竜を先行させた。

 


 2体が降りたであろう場所からは光りと火柱が上がり、幾度となく爆発音が響き渡った。

 それは俺達が到着する前には音も光りも止み、ガラガラと鉄馬の走る音だけが聞こえる。


「あそこから降りられそうですぜ!少し飛びますので捕まっててくだせぇ!」


 テイマーがそう言い、俺達は飛ばされないように手に力を入れた。

 鉄馬が更に駆け出すと、勾配のついた道を下って行き谷底へと到着した。


 そこから少し進むと赤く熱を帯びた金属片が散乱しているのが目につき、降りて当たりを見渡すと。


「サキ!あれ見て!」

「あれは…マークⅡ!!」

「嘘…2体共バラバラなんて…」


 そこには2体の機械竜が見るも無残な形で散らばっていた。


「クロックドラゴン達を倒せるなんて兄に違いないわ!辺りを探しましょう」

「ごめんな…お前達。仇は取るからな」

「私も頭来た。もう謝っても許せない」

「アーシェには悪いが端から全力で行かせてもらうぞ」

「そのつもりでお願いするわ」

「テイマーさん、ここまでで良いですよ。有難う御座いました」

「いえ、上で待ってますぜ!帰りも我々をご利用くだせぇ」


 テイマーは上に戻り、俺とアイはジルコートとノワルヴァーデを、アーシェはニエーバを喚び出して探索を開始した。



 少し進んだ所に一人の剣士が力尽きたように壁に寄りかかって息絶えていた。


「受付で言っていた兄貴の仲間だろうな」

「この焼け跡はあの子達がやったのね」

「そうだろうな。ただでやられた訳ではないようだ。流石だ」


 機械竜達は一人の男を道連れに出来たようで報われた。

 あの2体は珠に戻ることはもうないだろう。ちゃんと弔ってあげたいがそれはこの戦いが終わってからゆっくりやろうと、アイと決めて先を急いだ。



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