第21話 パーティ
大蛇はアイに飛び掛かる。それを盾でいなし片手剣で脇を斬り、追い討ちでもう一振り。怯んだその身体に呼び出した3本の剣を突き立てた。
それでも此方に向かい牙を立てるが頭部に長剣を押し刺す。
「終わったな」
「蛇ならリザードの方がマシね」
「どっちも変わらんだろ。この前の緑竜も大差ないぜ」
「えー?全然違うじゃん」
「あの!」
冒険者が話しかけてくる。
「はい?」
「礼を言いたい!スマン助かった!」
「お互いさまさ」
「俺はこのパーティのリーダー、ガモフと言う。名前を聞きたい」
「俺はサキ、こっちはアイ」
「もしかして銀翼の覇軍か?」
「ああ、色の称号を得ている」
「そうかそうか!銀色に会えるなんて俺達は運がいい!」
「そりゃどーも」
「貴殿らはこの森へ何しに?」
「怪しい光りとデカイ影を見たと聞いたのでそれのちょ「俺達と同じじゃないか!良ければ共に行動したい!他のパーティも別のルートで森へ入った、ソイツらも同じ目的だ」
テンションが高い。
「こちらからもお願いしたい。時間は翌朝で構わないか?」
「ああもちろんだ!今度は強襲に備える!」
「俺達は森の外でテントを張っているんだがそっちに来ないか?」
「おお!それは有難い!ならここでメンバーを紹介しよう!」
「いや出てからでも」
「先程も名乗ったが俺はガモフ!見ての通り剣士だ!大剣を愛用している!」
「俺はグラテル。魔法使いだ、さっきは助かったぞ」
「私は斥候のリーズ。宜しくね」
「魔法使いのマリーです。宜しくお願いします」
「ログと言います。俺も剣士で前衛を担当しています」
「皆さん宜しく」
ガモフ、ログが前衛、グラテルとリーズが中衛、マリーが後衛とバランスが取れたパーティだ。大蛇に襲われたのは油断していたのだろう。皆Bランクだと言うから戦力は十分、俺達も仲間が増えて安心出来る。
翌朝、俺達7人は光りが確認された森の奥へ進んでいく。




