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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第180話 新武器の威力と鎧

 


 村を出て数日後の事、俺達は鳥獣タイプのスパルナ四体と対峙していた。

 コイツらは上空から風魔法を放ち、獲物が弱ったのを確認してから降りてくるという厄介な連中だ。しかも、魔法拡散という魔法攻撃を拡散させてダメージを逃がす障壁を張っている。因みに、スパルナと同型の召喚獣ガルダが存在する。


「サキ、早く!」

「私の魔法が通らないとは!厄介な!」

「クリス!下がって!」

「す、すまない」

「よし、反撃だ!」


 俺はこの間手に入れたハンドガン、アルバトロスに弾を込めた。

 アイとクリストファーに守ってもらい、照準を合わせて射つ。


「一撃!?」

「サキ殿!その威力は!?」

「これはスゲーな。反動もPG7と比べ物にならんが」


 この銃の威力はスパルナの胴体に風穴を空けるほどの威力を有していた。使った弾もごく普通のAP弾タイプなのに。


 四体倒すのに4発で済んだとは銃様々である。コイツらの素材を売ればちょいプラスという感じか。


「二人ともお疲れ」

「サキ殿、見事だった」

「お疲れ、その銃の威力凄いね」

「俺も驚いたよ。あの冒険者には感謝だな」

「それは何処で?」

「例の島で俺の銃と交換してきたんだ」

「無断だけどね」

「なるほど、サキ殿は悪いな」

「貴重なもんだから使ってやらないと。て回収しちゃおうぜ」


 人間サイズであるスパルナは丸ごと売れるので手分けしてアイテムボックスにぶちこんで先へ進む。


 更に数日後、新たな街へ着いた。

 まず向かった先はギルドだ。ここで手に入れた素材を売り、資金にする。

 依頼を見ても目ぼしい物がなかったので、買い物をすることになった。


「武器屋に寄りたいのだが、良いかな?」

「勿論だ」

「クリスなんか買うの?」

「鎧を見てみたくて」

「それに自動修復の魔法は掛かってないのか」

「そうなんだよ。そろそろ買えどきと思ってね」


 そして武器屋の店内で一つの鎧に目が止まった。


「クリス、これなんか良いんじゃないか?」

「これは中々!」

「兄ちゃん達、お目が高いな。それはこの店自慢の1品だよ。防御力向上に自動修復、それに首許の魔石に魔力を込めれば防御魔法が張られる仕組みだ!まぁ、この店で一番高いがな」

「親父殿、この鎧を買うぞ!」

「お嬢さんが着るのか?金は大丈夫かい?」

「俺が払おう」

「いやいや、何を言っている!?」

「クリスには世話になってるしな」

「兄ちゃんやるねぇ!よし、サイズ調整魔法はタダにしとくぜ!お嬢さんこっちおいで」

「し、しかし」

「たまにはサキに甘えちゃいな。私も前に盾買って貰ったよ」

「分かった。サキ殿、有難う!」

「いいさ」


 サイズ調整を終えてピッタリフィットした鎧がクリストファーを包みこんだ。本人は相当気に入ったらしく、ニヤニヤしていた。

 着心地も申し分なく、何より軽いらしい。気に入ってくれたのなら良かった。


 クリストファーの鎧と弾も売ってたのでそれを購入して宿を探してその晩はゆったりとした。









[スパルナ]

 人間程のサイズがある鳥獣。

 あまり見かけないが故、その素材は高く売れる。

 魔法攻撃を得意として、近付いてくるのは獲物が弱った後だけである。



[ガルダ]

 スパルナ同様、魔法攻撃を得意とする。しかし、接近戦もこなし、どの距離でも戦える。



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