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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第176話 三人旅

 


 なんでこんな所に盗賊がいるかクリストファーが説明してくれた。

 街長が悪魔と繋がっていてあの島に冒険者達を餌として送りこんでいた。だが、今回俺達が悪魔を死の間際まで追いやったことで街長は悪魔に殺されたと。

 その悪魔はクリストファーが退治したが、俺が頼んだドラゴンテイマーの約束を反故にされただけではなく、始末するよう盗賊達を雇ったようだ。

 それを行っていたのが街長の横に居た女だらしい。


「最悪じゃん」

「あの女は自業自得だ。殺されても仕方ない」

「だが、横に居た奴も繋がってたんだろ?秘書だっけか?」

「はい、確か秘書だったと。私は雇われだったので詳しくは」

「冒険者なのに雇われてたのか」

「入り用があったから護衛の任務に就いてたんだ。金は受け取ったしあんな穢らわしい屋敷には長居したくなかった」

「そうだったのか」


 そんな話をしながら俺達は歩いていた。そう、約束のテイマーがいなかったし、今更戻るのもなぁと考え徒歩で移動することになった。



 3日後、街道を歩いていた俺達は一際大きな魔物に襲われた。

 ラージマウスと呼ばれる腹にも口がついてる太った魔物だ。太ったる割りに動きが素早い。


「ここは私が」


 クリストファーがラージマウスの脚に氷魔法を放って凍らせて動きを止め、手にする長剣にも氷を付与させるとその剣で腹の口を斬り裂く。更に背後からもう一振り。

 ソイツは立ったまま絶命すると、凍りついた切り口が徐々に溶けだして広がっていく。すると、中からマウスリーチが大量に出てきた。


「気持ち悪っ!」

「あれはエグいな。クリス!交代しようか?」

「問題ない」


 そう言って出てきたマウスリーチを氷魔法で全て氷漬けにさせた。


「さぁ、行こう」

「さすがクリス」

「アイ殿の氷魔法も見たいもんだ」

「私のは水魔法ベースの氷だからあんま得意じゃないよ」

「ほう、しかし多種多様に使えるのは羨ましい。私は氷魔法しか使えないからな」

「カウンターとか速度強化使えるじゃん。私も使いたい」

「カウンター魔法は鍛練さえ積めば誰でも使える」

「サキも同じこと言ってた」

「サキ殿と訓練はしないのか?」

「昔はよくしてたけど、最近じゃやらないね」

「そうだったか。なら今度手合わせしよう」

「うん、宜しくね」


 二人を見てると微笑ましいな。まるで姉妹のようだ。アーシェを加えたらアイは末っ子になるな。


 それから4日後、アトランティスから一番近い村に到着した。




 






[ラージマウス]

 人より2倍程大きい。腹に口があり、そこからなんでも食べる。

 戦闘不能になると、中からマウスリーチの呼ばれる口を持った蛭が這い出てくるり

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