表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
181/308

第175話 新たな仲間

 


 街長の屋敷に報告に向かったのだが、忙しいらしく、今はいないから伝えておくと言われた。

 約束通りドラゴンテイマーの紹介と、いらないと断ったが結構な額の報酬を戴いて屋敷を後にした。すると、後ろから鉄の鎧を着た女騎士が話しかけてきた。


「待たれよ!」

「なにか?」

「私はクリストファーと申す。突然で申し訳ないが、私も貴殿達との旅に同行しても宜しいか!?」

「ん?」「な、なんで?」


 その女騎士は突如、旅に同行したいと行ってきて俺達は困惑した。


「私はこれでも冒険者。自分の身は自分で守る故、だから頼む!」

「あっ!?」

「アイ、どうした?」

「クリストファーって鐵の氷でしょ!?」

「如何にも!」

「名高い騎士とは。それでなんで俺達と?」

「貴殿達は中央街に行くと聞いた。そこまで付き合わせて頂きたい」

「俺は構わないが」


 アイが考えこんでいた。そして。


「いいよ。宜しくね、クリス」

「はっ!宜しく頼む!」

「ああ、宜しくな」

「自己紹介まだだったよね「知ってるぞ。アイ殿、サキ殿、有名人だぞ」

「そ、そうか。なら行こうか」


 俺達三人は紹介されたドラゴンテイマーのもとへ向かった。

 何故か都の外に店を構えてるらしく、橋を渡って地図に印された場所に行くと。


「どういうことだ?」

「察しが悪いねぇ。騙されたってことだよ」「その女達を置いてけば見逃してやらんこともねぇぞ」


 どう見ても盗賊の格好をした集団がそこに居た。


「穢らわしい。お二方はそこで」

「なんだ?姉ちゃんがやる気だぞ」「可愛がってやろうぜ」


 クリストファーが前に駆け出し、手に長剣を喚び出した。


「武器召喚?」

「多分」


 クリストファーの長剣が手前の盗賊を斬り裂くと、横に居た二人纏めて貫いた。

 一人が剣を振るってきたのをカウンター魔法で返り討ちにして、もう一人は魔法を放とうとしたが、もう片方の手に喚び出した短剣を投げつけられて額に突き刺さった。


「怯むな!女一人だぞ!早く捕まえろ!ええい、殺せ!」


 リーダーみたいな奴が叫んだ。次から次へと殺される仲間向かったを見て焦りの表情を浮かべていた。

 ついにはその男一人になった。すると、地面から一体の竜が這い出てきた。


「俺を怒らせた報いを受けろ!女ぁ!」

「雑魚の分際で」


 クリストファーは出てきた竜を無視して男を斬りつけた。

 振り返って竜に剣を向けると、その竜はすでに倒れもがいている。


「下級の錐竜なら楽勝だな」

「最近調子いいね」


 錐竜は俺が数本の剣を突き刺して退治した。この盗賊もドラゴンテイマーであることには違いなかったが。


「サキ殿、やはり貴殿の武器召喚は素晴らしい。一緒にいる間はその技量盗ませていただく」

「何を言ってるんだ。クリスだって凄いじゃないか」

「私はまだまだ。この剣一つで上級種の竜を退治出来るまでは」

「まぁ、頑張ってくれ」

「はい!」



 どうにも熱い女性だ。










[錐竜]

 ドリルドラゴン。

 下級種で身体も3メーター程。地中に潜るのが好きで、尖った鼻先で地面を掘り進んでいく。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ