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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第18話 地竜

 


 地竜はそのままの速度で飛び掛かってきたがアイの水魔法により後方へと飛ばされた。

 その隙は逃さず出した拵えを腹に突き刺しもう片手にも剣を出しそれも突こうかと腕を前に延ばそうとした瞬間、地竜の尻尾が襲い掛かる。背後からアイが風魔法を撃ち尻尾が千切れた。


「ナイスだアイ!」


 そう言いながら片方の剣も刺した。


「ゴォォォォ!」


 地竜は叫びながら無理な姿勢から噛み付こうとしてきたが俺はそのまま腹を引き裂いた。


「ガァァァァァァ」


 今だやる気になっている、しかしさすが竜種だけあってタフだ。他に比べると鱗は硬くはないし魔法もブレスも使ってこない。注意すべきは尻尾と牙のみ。


 地竜は上体を起こし大口を開け、また噛み付こうとしてくる。その攻撃を避けると同時に大きく開け放った口を切り裂いた。


「ガッ!」


「勝った!」

「やったね!」

「下級と言えど竜種。侮れんな」

「私が居なかったら弾き飛ばされてたもんね」

「尻尾のことか?気付いて対応しようとしてたからな」

「ほんとかなぁ?」

「さすがにそんくらいは出来る」

「そーいうことにしといてあげましょう」

「…そうしてくれ」


 女は強いな。



 日が傾いた頃ようやく街が見えてきた。


「やっと見えてきたね」

「ああ。ここの街道は本当疲れた」

「だよねぇ、早く落ち着いて横になりたい」

「だがその前にギルドに「その前に宿屋でしょ!」

「だけど確認しなければならないことが」

「今日も明日も変わらないから!」

「はい」


 夜を迎える前に街へ入ることが出来て安堵する俺達はすかさず宿屋を探す。

 本音を言えば俺も早く横になりたいし何より風呂に入りたいのだけど、なんか負けたような気がする。

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