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召喚師と竜の誉れ  作者: 柴光
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第170話 新たなミッション

 


 九頭竜の襲来と島亀で街中は騒然としていた。

 一番の被害は自動防衛砲台が破壊されたことによって、その残骸で潰されてしまった下の建物だろう。


 俺達は帰ろうとしていた所、衛兵に止められて1つの屋敷へと連行された。

 連行されたと言っても低い腰で頼まれたと言ったところか。

 中に通され、客室で待っていると一人の女性が入ってきた。どうやらその女性はこの都を治める貴族兼、街長との事だ。


「お待たせして申し訳御座いません。アトランティス街長をしております、ナイルと申します」

「冒険者のサキと此方がアイです。それで、何かご用がおありで?」

「はい。近年魔物の活性化が見られるのです。この都も何度か入られていまして、先程のような大型は初めてですが」

「それの調査に我々を?」

「お願い出来ますでしょうか?勿論、報酬は支払います」

「したいのは山々ですが…」

「サキ、やろうよ。急いでるのは分かってるけどさ、ほっとけないでしょ」

「それもそうだな」

「では!」

「引き受けます。報酬の代わりに腕の良いドラゴンテイマーを紹介頂きたい。この国の中央街に用があるので」

「勿論です!引き受けて頂き感謝致します」

「それで原因の目処は立ってるんですか?」

「はい、この先の島から魔物が湧いているのが確認されています。此処にも優秀な冒険者の皆様が居たのですが…調査に向かったきりなのです」

「分かりました。ではその島の地図と島までの道程をお願いします。翌朝向かわせてもらいます」


 近ければ舟、遠ければジルコートに乗せて行って貰おうと考えた。


「ただいま用意致します。本当に有難う御座います」


 俺達は地図を受け取り屋敷を後にした。

 今までも魔物の活性化はあちこちで見られ、その大半が魔素の濃度が上がったことにあった。その濃度が上がる原因は、悪魔が長期に渡り居座っていたからだった。

 他の理由もあったが、今回も悪魔が原因と見といた方が良いだろう。


「やっぱ悪魔居るよね?」

「確率は高いな。行ってみないと判断は出来ないが」

「でもあんま気乗りしてなかったよね?」

「この都にも冒険者は沢山いるし俺達が行かなくてもなんとかなるんじゃないかなって思ったんだよ」


 特にこの都は他と比べるとAランク以上の冒険者が多いはずである。称号持ちのSランクも居ると昨日の二人組から聞いていた。


「優秀な冒険者を送って帰って来なかったって言ってたけどね」

「それで俺達だけでどうにか出来る相手ならいいんだけどな」

「取り合えず行ってみないとね。早く帰って休もう」

「だな」


 アイに急かされ宿へと向かった。




「彼の者に連絡を。極上の食材を送ったと」

「はい」


「これで此処も安泰だわ。ご免なさいね、銀翼さん」




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